サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「──」
「──!」
俺とウォズは、互いに剣と槍を構えて向かい合っている。
住宅街の中──周囲は紫色の空に覆われている。
ウォズの作り出した結界の世界。
「ウォズ……ッ!」
俺はジカンギレードを剣モードにして構える。
「──行くよ!」
俺はウォズに向かって駆け出した。
ウォズはジカンデスピアを構えたまま動かない。そして──。
「──」
ウォズはジカンデスピアを回転させながら振り下ろす。
俺はそれをジカンギレードで受け止める。
──キィン!
甲高い金属音が響き渡る。
そして、ウォズはジカンデスピアを引き戻して再び突き出してくる。
──キィン!
再び金属音が鳴り響く。
俺とウォズは、互いに武器をぶつけ合いながら激しい攻防を繰り広げる。
手に持つ武器であるジカンギレードよりも遙かに広い攻撃範囲を持つジカンデスピアによる攻撃は俺を圧倒していた。このままだとジカンギレードごと俺は薙ぎ払われて敗北してしまう。そう思いながらも、俺はジカンデスピアの一撃を受け止めていく。
すると──
「──」
ウォズはジカンデスピアを振るうのをやめて後退した。
疑問に思う俺を余所に、ウォズはそのままジカンデスピアを構えていた。
その行動に警戒していると共に、ジカンデスピアの先端に何かが集まる。
黒い球体が徐々に形成されていく。
「魔力弾?!」
そう思った瞬間、ウォズはそれをジカンデスピアで俺に向かって放った。
──バシュンッ!!
「ッ!?」
俺は咄嗟に回避した。
だが──
──ドォンッ!!
俺の背後にある地面が大きく抉れる。
魔力弾が命中した跡はまるで消滅したように跡形もなく消え去っている。
喰らえば確実に死ぬ一撃だ。
ウォズは一体何者なんだ?
俺はそんな事を考えていた。
しかし、その思考はすぐに中断させられた。
ウォズが再びジカンデスピアを構えて向かってきたからだ。
俺はそれをジカンギレードで受け止めようとした。
けれど、直感が囁く。
この一撃を受け止めてはいけない。
それに従うように、横に避けた。
避けた先には、先程の魔力弾と同じく抉れた地面。
「──」
ウォズはそのままジカンデスピアを構えたまま動かなかった。
「……」
俺もまた、ジカンギレードを構えたまま動かない。
だが、ウォズの方が俺よりも強い。その事実は変わらない。
「本当にさっきから黙っているけど、何者なの、ウォズはさ」
それと共にジカンギレードを構えながら問いかける。
対して、ウォズは何も言わず。
「ただ、未来を変える。その為に来た」
「未来を?」
疑問に思っている間にも、ウォズが取り出したのはミライドウォッチを起動させる。
『サーゼクス』
ミライドウォッチから鳴り響く音声から理解する。
「サーゼクスミライドウォッチ」
『アクション』
そうしている間にも、サーゼクスミライドウォッチをビヨンドライバーに装填し、ゆっくりと構える。
『投影!フューチャータイム!滅殺!魔弾!ルシファー!フューチャーリングサーゼクス!サーゼクス!』
漆黒の煙が、ビヨンドライバーから溢れ出ると共に、ウォズの姿はゆっくりと変わっていく。
それは、漆黒のローブを思わせており、機械的なデザインが施されており、仮面はサーゼクスという文字が刻まれている。
仮面ライダーウォズフューチャーリングサーゼクス。
俺自身が平行世界の英雄である仮面ライダーとも。
ゲイツが身に纏うこの世界の神器とも違う。
第三の変身。
そのサーゼクスという名の意味は、俺は聞いた事がある。
沖田が言っていた沖田総司が仕えている魔王の名前。
それが確か、サーゼクス・ルシファー。
「仮面ライダーウォズフューチャーリングサーゼクスか」
俺は呟く。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王