サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
ウォズは無言のまま、ジカンデスピアを構えていた。
俺はジカンギレードを構えたまま、ウォズに問う。
「なぜウォズは未来を変えたいのか?」
それに対しウォズは答える。
「未来を変えるためにここへ来た」
俺はそれを聞いて疑問に思った。
未来を変える為に来た。
でもその為には何か理由がある筈だ。何か目的がある筈だ。
「何の未来を変えたいと?」
俺は更に問う。
すると──
「最低最悪の未来を変える。その為にあなたを殺す。例え」
ウォズは答えずにジカンデスピアを構える。
そして──。
「──あなた自身が善人だろうとオーマジオウは危険だ」
そう言いながら、ジカンデスピアを振るう。
その瞬間──
無数の黒い球体が出現した。
先程、ウォズ自身が発動したのと同じ能力だと考えて良いだろう。
それは空中を漂いながらゆっくりと俺の方へと向かってくる。それらは徐々に大きくなっていく。そして──
「ッ!?」
俺は咄嗟に回避した。
だが──
──ドォンッ!
俺の背後にある地面が大きく抉れる。
先程と同じ、球体が命中した跡はまるで消滅したように跡形もなく消え去っている。
これは恐らく魔力弾のようなものだろう。
ウォズが作り出した黒い球体は次々と地面に着弾し続ける。
「数が増えて、しかも避けるのも面倒だなっ!」
俺はそれを避けながらウォズに近づいていく。
しかし──
「──ッ!?」
ウォズはジカンデスピアを構えたまま動かない。
その隙に俺は距離を詰める。
だが──
──バシュンッ!!
ウォズがジカンデスピアを振るうと同時に放たれる一撃。
俺は驚きつつも、横に避けながら、ジカンギレードを銃モードに変形させて発砲する。
──バシュンッ!
ウォズはそれを避けようとするが間に合わない。
しかし、滅びの魔力弾が、その攻撃を消し去る。
「攻撃も防御も完璧かよっ」
俺は思わず呟く。
それに対し、ウォズは何も言わない。
その態度に苛立ちを覚えつつも、俺は再びウォズに向かって駆け出した。
そのままビヨンドライバーを操作する。
俺もまた、ライドウォッチを取り出す。
『ビヨンドザタイム!ルイン・ザ・エクスティンクト』
鳴り響く音声と共に、ウォズの周囲の滅びの魔力が、一つに集まる。それが巨大な光線に変化する。
──バシュンッ!!
放たれた滅びの光線が迫る。
しかし、まだ時間はある。
周囲を見れば、僅かだがこちらを映す鏡がある。
「間に合えっ!」『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!ADVENT!龍騎!』
俺は、真っ直ぐと鏡に向かって飛び込む。
そのままミラーワールドの中へと逃げ込む事が出来、こちらに迫った攻撃を避ける事が出来た。
同時に俺は、鏡の外にいるウォズを見る。
ウォズは、そのまま俺と見つめる。
鏡越しで、互いに声は届かないし、聞こえない。
それと共に、ウォズは周囲を見る。
結界は、それと共に破られていた。
それを見ると、ウォズはその場を去って行く。
同時に、俺はため息を吐く。
「戦うには、あまりにも不利だからな」
未来から来たと考えれば、ウォズは俺の手札を知っている。
ならば、下手に戦い続ければ、おそらくは負けていただろう。
「けれど、ウォズの目的がよく分からないな」
俺に対しての警戒というよりも、オーマジオウに警戒していた。
聞いた感じだと一番に思ったのは、それだ。
「・・・本当に、分からない事だらけだな、この力は」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王