サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
ウォズは、心中、複雑の気持ちであった。
未来の脅威となる存在であるオーマジオウ。
そのオーマジオウの力を誕生させた人物である唯我太郎。
彼を殺す為に、この時代まで来た。
だが、その目論見は予想外の出来事が起きた。
「なんで、アナザーライダーがこの時代にっ」
それは、本来ならばこの時代にいないはずのアナザーライダーが存在した。
その事に、困惑を隠せなかった。
だが、ウォズが行う事は決まっていた。
「このままアナザーライダーにあの人の力を奪われたら、絶望的な未来しかない」
だからこそ、加勢した。
それだけのはずだった。
だが、その先にあったのは、自分を殺そうとしたはずの太郎から渡された力で。
「アナザーライダーに確かなダメージがある」
その事にウォズ自身が驚きを隠せなかった。
未来で、アナザーライダーに対抗する為に造り出された仮面ライダーウォズ。
そのライダーという意味は分からなくても。
対抗出来る。
けれど、未来でのアナザーライダーには、勝つ事が出来なかった。
負ける事も出来なかった。
不死身のアナザーライダーを完全に倒す事が出来ない。
だからこそ、ウォズは、今の状況に困惑しかなかった。
「アナザーライダーに対抗する事が出来ている」
その身に宿っているシノビ。
それが長年の経験で理解した。
眼前にいるアナザーシノビと同じ力である事を。
そして、それをアナザーシノビが恐れている事を。
「・・・話には聞いていた。けれど、本当に」
それは、この時代に来る前に聞いた話。
オーマジオウの力の本来の持ち主である彼の事を。
未来の白いオーマジオウとは異なっていた。
「・・・まだ、未来は確定していない」
あの絶望的な未来はまだ変わっていない。
それは分かっていた。
けれど、これまで倒す事が出来なかったアナザーライダーに確かに対抗出来た。
「何よりも、このライドウォッチは、知らない」
生前、彼が持つライドウォッチに関しては知っている。
その手に持ったライドウォッチは合計で26個。
その中で、シノビ、クイズ、キカイの名はなかった。
それが意味するのは。
「未来は、変えられる」『ビヨンドタイム!忍法 時間縛りの術!』
「っ」
その次の瞬間、眼前に迫るアナザーシノビに向けて、ウォズは、その脚に紫色のエネルギーを集める。
アナザーシノビは、すぐにウォズに向かって、反撃の一撃を与えようとした。
けれど。
「だからこそ!!その証明を!」
同時にウォズが放った一撃は、確かにアナザーシノビに当たり、吹き飛ばされる。
それと共にアナザーシノビは、その勢いと共に、その身を爆散させる。
そのまま、見つめた先には、確かにアナザーシノビのライドウォッチが消え去った瞬間だった。
次回の王は
-
妖怪王
-
機械王
-
怪獣王
-
幻想王