サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「俺は敵対するつもりはないけど、なんでそんな事を聞くんだ?」
背中からの殺気を感じながらも、俺は動揺を見せないようにヴラムに問いかける。
ヴラムからしても、突然来た存在だからこそ、警戒する。
それに対して、俺が答えられるのは、本当の事を言うだけだ。
「お前が魔王になる。そう宣言したからだ」
「えっ、それで警戒するんですか?」
ヴラムの言葉に対して、オカルンは疑問の声を出す。
けれども、この城の雰囲気からして、何かあるとは考えていたが。
「反対に聞くが、魔王を名乗るのはこの世界ではそれ程、とんでもない事よ」
その会話に入ってきたのはファルシオン。
その声から考えて、女性だと考えても良いだろうが。
「魔王って、そんなにヤバいのか?」
「・・・少なくとも、この世界でそれを名乗るのはかなり力のある奴だからな」
「そして、少なくとも敵対しているから」
それと共に、2人はこちらを睨んでいる。
「・・・別に俺は敵対する気はない。この世界に来たのだって、ディケイドライドウォッチを使ったら、たまたま来ただけだから」
「・・・この世界に来た?」「どういう意味なの?」
「そのままの意味だ。けれど」
俺は、そう言いながら、ディケイドライドウォッチを見つめる。
「・・・これ以上はさすがに駄目だろうな」
「駄目って、どういう事?」
綾瀬は、俺の方に問いかける。
「俺がこれを押したのも、偶然だけど。ディケイドライドウォッチがこの世界に連れてきたのはきっと偶然じゃない。たぶん、あのアナザーライダーをなんとかする為に、俺を呼んだんだと思う」
「アナザーライダーを対処する為に」
それと共にヴラムとファルシオンはこちらを見る。
「アナザーライダーは、同じライダーの力じゃないと倒せない。だからこそ、この世界に来た。けれど、もう役目は終わったかな」
「・・・それで良いのか?」
「良いも何も、この世界にはこの世界のライダーがいるんだから」
それと共に、俺はこの戦いで出会ったライダー達を思い出す。
「エボル、チェイサー、ギンガ、バロン、ヴラム、ファルシオン。俺、ライダーはあまり知らないけど、少なくとも、この世界には君達がいるから、大丈夫だと思うから」
「・・・あっさりとしているな」
「王様は、必要される民のところに行くからね、それに」
俺は、そのままディケイドライドウォッチを構える。
「俺が王になりたい場所は、ここじゃないから」
「随分、我が儘だな。だが」
それと共にヴラムは構えを解く。
「助かった」「・・・私も」
その言葉を聞いただけで、俺がこの世界に来た意味はあった。
「それじゃ、俺達は行くから」『ディケイド』
次回の王は
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