サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

337 / 703
剣の試練

俺はすぐに警戒する。

 

突然現れた人物に対し、警戒するのは当然のことだ。

 

しかし、その人物からは全く敵意を感じず、逆に穏やかな雰囲気を感じた。

 

「・・・なんで、ここに」

 

俺の言葉に対して、彼は。

 

「君に確かめたい事があって、来た」

 

「確かめたい事」

 

疑問の言葉に対して、続ける。

 

「君は、ライダーの力をどう思う」

 

「どうって」

 

その言葉に対して、俺は少し悩んだ。

 

ライダーの力。

 

それは、俺としては、最初はただの力だと思っていた。

 

けれど、ライダーの力が集まる度に、繋がりを感じた。

 

だから、ただの力ではないと思っていた。

 

「・・・正直に言えば、まだ分からない」

 

「分からないか」

 

「あぁ、俺はライダーの力は繋がっていた。けれど、どうしてその繋がりがあるのか、まだ分からない」

 

俺の言葉に対して、絶花は俺の顔を見つめた。

 

「そうか」

 

その言葉と共に、剣崎さんはそれと共に立ち上がり。

 

「ならば、試させて貰う」

 

「っ」

 

その言葉と共に、彼は、既に構えていた。

 

未来で見た光景と似た雰囲気に、俺も構えていた。

 

「変身」『Turn Up』

 

それと共に、変身した姿。

 

その姿は。

 

「あれが、仮面ライダー」

 

「剣っ」

 

そうしている間にも、剣は、その手に持つ剣を構える。

 

「さぁ、行くぞ」

 

剣の姿。

 

それは、まるで西洋の騎士を思わせる。

 

そんなイメージ通りと言うべきか、剣の攻撃は、鋭く速い。

 

俺は剣の攻撃をギリギリで躱すだけで精一杯だった。

 

剣はその攻撃を緩めず、さらに加速していき、まるで稲妻のように鋭い。

 

「っ」

 

俺は、瞬時に両手の大橙丸Zを構える。

 

放たれた突きに対して、防御は間に合わない。

 

防御ではなく回避を選ぶ。

 

「はっ!」

 

一瞬の隙をついて放たれた突きは鋭く正確だったが、俺は身を捩ることで避けた。

 

しかし。

 

「甘い!」

 

「ぐっ!?」

 

回避したはずの突きは突然軌道を変え、俺の胴体を直撃した。

 

そのまま後方へ吹き飛ばされる。

 

だがそれでもなんとか踏みとどまり再び剣を構えた。

 

「さぁ、どうする」

 

そう、呟く。

 

このままでは。

 

そう考えていると。

 

「太郎!」

 

「っ!」

 

聞こえた声。

 

それと共に、絶花は、俺の肩にある大橙丸Zを掴む。

 

そのまま、剣に向かって、振り下ろしていた。

 

「絶花!危険だ!」

 

「危険って、なんで!」

 

「それは」

 

その言葉に、俺は。

 

「私達は一緒に戦ってきたでしょ。ライダーの力を持ったからといって、太郎を一人で戦わせないよ」

 

「絶花」

 

「私だけじゃない。家臣の皆も一緒だよ」

 

それで、ようやく俺は。

 

「はぁ、どうやら傲慢していたらしい」

 

「太郎?」

 

「・・・俺は王としてたった一人で戦おうとしていた。だけど、俺には仲間がいた。家臣がいた。ライダーの力を持っているからと言って、俺が一人で戦わなければならない理由はないんだ」

 

それと共に。

 

「・・・どうやら、気づいたようだな」

 

「えっ」

 

すると、剣崎さんは、変身を解除した。

 

「どういう意味だ?」

 

「・・・それこそが、オーマジオウにはならず、新たな道だから」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。