サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「オーマジオウにならない道って、それじゃ、意味はないと思うんだが」
剣崎さんからの突然告げられた言葉に対して、俺は思わず呟いてしまう。
俺が、手に入れようとしているのはオーマジオウの力のはずだ。
けれど、その言葉では。
「オーマジオウにならなきゃ、最悪な未来を回避する力はないんじゃ」
「…より正確に言えば、たった一人の王様じゃなくなるという事だよ」
「たった一人の?」
その言葉に。
「力は、人の本質を見られない事が多い」
「人の本質を見ない」
その一言と共に、剣崎さんの話は続く。
「俺の、剣としての歴史では、ジョーカーがいた」
「ジョーカー?」
「あぁ、俺達の世界では、世界を滅ぼす存在だ。その力故に、世界中があいつを倒そうとした」
「剣崎さんは、知り合いなんですか」
「友達だ」
剣崎さんは、笑みを浮かべながら、答える。
「何よりも、あいつが本当は人間らしく優しいのは、力とか関係なく一緒にいてくれる誰かがいたおかげだ」
「…一緒にいてくれる人」
同時に剣崎さんは、その手にはライドウォッチが。
ブレイドライドウォッチがあった。
「このライドウォッチを受け取るという事は、そんなジョーカーを含め、他の世界の世界を滅ぼす程の脅威も含めて、受け継ぐ事になる。
その力を持ち、一人でいれば、間違った方向へと向かう」
「それを忘れない為にか」
その一言と共に、俺は、自分の持つライドウォッチの重さがより大きくなった気がする。
それは、きっと気のせいではないだろう。
これまで受け取っていったライダー達もまた世界を救ったのだろう。
それは反対に言えば、世界を滅ぼすだけの力を持っている。
それが、オーマジオウに必要な数は19個。
つまりは19個の力だ。
だからこそ。
「…だからこそ、忘れていた。俺には家臣が皆がいる。ライダーの力を受け継いだ時から、それを知っていたはずなのにな」
その世界を滅ぼす力を支えるのは、一人では無理だとしても。
きっと、多くの仲間がいれば。
「本当に」
それと共に、俺がライドウォッチを受け取ろうとした時。
俺の脳裏に、鐘の音がした。
それは、ジオウⅡの予知。
同時に見えたのは。
「…この力を受け継いだら、剣崎さんは、戦えなくなるんですか」
「そうだな、帰りは仲間達に頼んでいるから出来るけど」
「だったら、少し力を貸してください」
それと共に。
「予知で、アナザーライダーが暴れている。その中にアナザーブレイドがいる。少しでも被害を少なくしたいから」
俺がそう呟くと。
「あぁ、そういう事だったら、勿論」
「絶花も頼めるか?」
「…良いよ、本当に」
「それじゃ、行くか」『ディケイド』
それと共に、俺はすぐにオーロラカーテンを生み出す。
同時に、目の前にあるオーロラカーテンに向かって、歩き始める。
その足元にいた黒猫も一緒についてきた事も気づかず。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王