サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
剣崎は、眼前にいるアナザーブレイドに対して、疑問が多くあった。
(奴は、俺の事を知っている。数多くの世界で俺以外にもブレイドに変身している事も知っている。だが、奴はアナザーブレイドは俺がブレイドだと知っている。
つまりは、こいつは俺がいた世界とよく似た別の世界の何か)
「考え事をしているとは余裕があるようだなぁ!」
剣崎は、眼前にいるアナザーブレイドの正体を考えている間にもアナザーブレイドはその手に持つ大剣を振り下ろす。
瞬時に剣崎もまた、意識を眼前にいるアナザーブレイドへと再度向けると共に、手に持つ愛剣であるブレイラウザーで迫り来るアナザーブレイドの攻撃を受け止める。
眼前に迫るアナザーブレイドの大剣に比べれば、剣崎の持つブレイラウザーの大きさはかなり小さい。
だが、そんなブレイラウザーを持ちながらも、剣崎はまるで怯む事なかった。
「はぁ!」
掛け声と共に迫る大剣を横に。
斬撃を逸らせると共に滑るようにブレイラウザーでアナザーブレイドの腹部へと斬撃を放つ。
斬撃を受けたアナザーブレイドは一瞬だけ痛みへの声を出してしまう。
だが。
「この程度!」
まるで力任せのようにアナザーブレイドは剣崎が持つブレイラウザーの刃を掴み取った。
「なにっ!」
痛みがあるのか、それとも剣崎の力量を把握出来ているのかは不明だが、アナザーブレイドは、剣崎へと攻撃を当てるように大剣を振り上げる。
「っく!?」
迫り来る大剣に対して、剣崎は咄嗟に横へ跳ぶ事により回避すると共にブレイラウザーから手を放してしまう。
「逃がすかぁ!」
そんな隙を見逃すほどアナザーブレイドも馬鹿ではない。
自らの腹部にあるブレイラウザーを手に持つ。
大剣とブレイラウザーによる二刀流となったアナザーブレイドは、剣崎へと迫る。
「二刀流かっ」
そう言いつつも、迫り来るアナザーブレイドを迎え撃つべく構えるが……。
「くくっ、自ら剣を手放したのが、運の尽きだ!」
その言葉と共にアナザーブレイドが両手に持つ剣で、剣崎へと襲いかかる。
「っく!」
迫りくるアナザーブレイドの斬撃を剣で防ぎつつ、剣崎は回避する。
だが、その攻撃は徐々に激しさを増していく。
「この状況を打開するにはっ」
それと共に、剣崎は既に走り出していた。
「自ら、死にに来たのか!」
その言葉と共にアナザーブレイドは剣崎の接近を許す。
既に手に持つ二振りの剣が剣崎に迫る。
だが。
「はぁ!」
剣崎は、その攻撃を避ける。
同時に、アナザーブレイドの手に持つブレイラウザーから一枚のカードを手に取る。
それと共に、慣れた動作で、アナザーブレイドの持つブレイラウザーに向けて、投げる。
『MAGNET』「なっ」
鳴り響く音声と共に、アナザーブレイドの手元にあるブレイラウザーから音声が鳴り響く。
それと共に、ブレイラウザーから出てきた紋章は、そのまま剣崎へと吸い込まれる。
そして、剣崎が手を伸ばせば。
「っ!」
今度は、アナザーブレイドの手元にあった二つの武器が、そのまま剣崎の手に収まる。
先程とは全くの正反対の構図になると、剣崎は既に構えた。
「はぁぁぁぁ!!」
アナザーブレイドへと接近する。
それはまさに、怒涛の連続攻撃であった。
二振りの剣から放たれる斬撃の嵐が、アナザーブレイドを襲う。
迫りくる斬撃に対し、アナザーブレイドは何度も斬られてしまう。
一振り一振りが重い斬撃。
それはまるで剣崎の全ての思いを乗せたような斬撃。
その斬撃を受け続けたアナザーブレイドの体力は急速に失われていく。
そして。
最後の一振りによって、アナザーブレイドの身体に深く大きな傷を付ける。
その結果。
「っ!」
その結果。
アナザーブレイドは爆発し消滅してしまう。
そう、アナザーブレイドは。
「やはり、お前を倒すには、この程度の力では足りなかったようだな!」
「っ」
それと共にアナザーブレイドの身体から、まるで脱皮するように現れた存在。
頭部に巨大な一本角を備え、腕が四本あり、大蛇のような下半身を持つ異形の存在。
その存在を、剣崎は知らない。
だが、彼とは別の剣崎一真が倒した存在。
その名こそ、巨大邪神14
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王