サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

355 / 703
時間を改変せし者達

その姿はまさに不吉の象徴であった。無機質な機械のような外見と歪な形状が融合したその存在は、まるでドライブの鏡像のように見えた。

 

アナザードライブの体躯は大きく、その表面は鋼鉄のような硬度を持ちつつも、歪みや破損が目立った。特に顔部分は不自然に崩れた形をしており、まるで内部から膨張したかのような印象を与えていた。

 

その目は虚ろでありながらも鋭く光り輝き、まるで機械的な冷酷さを帯びていた。手足は通常のドライブよりも太く、その先端には尖った爪が生えていた。その爪からは微かに火花が散っており、それが一層その存在の危険性を示していた。

 

アナザードライブは無機質な態度で構えていた。その姿勢はまるで機械がプログラムに従って行動するかのようで、一切の感情が感じられない。その無機質さは異常でありながらも圧倒的な存在感を放っていた。

 

ウォズはその姿を見て即座に身構え、ジカンデスピアをしっかりと握りしめた。

 

「3号、まさかこのような事をしているとはな」

 

「・・・ドライブの力を奪って存在しているお前を許すと思っているのか」

 

それと共に3号もまた、アナザードライブを睨む。

 

対して、アナザードライブは。

 

「俺にとっては、この身体がなければ既に存在出来ないからな。俺よりも弱い力だとしてもな」

 

「っ」

 

それが完全な挑発だと受け取った3号はすぐにアナザードライブへと接近する。

 

3号の動きは熟練された格闘家そのものであった。彼の拳は空を裂くような速度でアナザードライブに向かって放たれた。

 

アナザードライブはその攻撃を完璧なタイミングで受け止めると、その反動を利用して3号を押し返そうとした。

 

しかし、3号は素早く体勢を整え、再び攻撃を仕掛けた。その動作には一切の無駄がなく、まるで計算されたプログラムのように迅速だった。

 

一方でアナザードライブの防御もまた正確無比であり、そのカウンター攻撃は驚異的な精度で3号に迫った。アナザードライブの拳から放たれる一撃は鋭利でありながらも力強く、その攻撃を受け止める3号の手からは微かな火花が散った。

 

3号は次々と繰り出されるアナザードライブの攻撃を必死に受け止めながらも、その圧倒的な力に徐々に追い詰められていった。

 

「ぐっ……」

 

3号の口から微かに苦痛の声が漏れる。その声には疲れと焦燥感が混ざっていた。

 

彼の体には無数の小さな傷がつき始めており、その一撃一撃が彼の体力と精神力を削り取っていた。それでも彼は諦めることなく戦い続けた。

 

「はぁっ……はぁっ……」

 

息が荒くなり始め、その視界も少しずつ霞んでいく。しかし、その眼差しは依然として強い意志を宿していた。

 

アナザードライブの攻撃が再び迫りくる中、3号は一瞬だけ躊躇いを見せた。しかしすぐに立ち直り、最後の力を振り絞って迎撃に移る。

 

「ぐあああっ!」

 

その叫び声は一瞬にして周囲の空気を切り裂いた。

 

アナザードライブの攻撃が彼の体に直撃し、その衝撃で彼の体は大きく弾き飛ばされる。

 

地面に叩きつけられる瞬間、彼の全身に激痛が走り抜けた。

 

「くそっ……」

 

それでも彼は歯を食いしばり、痛みに耐えながら再び立ち上がろうとする。

 

その姿はまさに不屈の精神そのものであった。

 

アナザードライブの攻撃は容赦なく続く。3号の体には次々とダメージが蓄積され、その度に彼の表情には苦悶が浮かんだ。

 

「あっ……」

 

苦痛に満ちた声が漏れ、一瞬彼の動きが鈍る。

 

しかしその瞬間、3号は己の限界が近い。

 

「3号っ」

 

ミリキャスは、すぐに近づく。

 

先程まで、その激しい戦い故に、近づく事が出来なかった。

 

3号をすぐに起き上がらせる。

 

「あぁ、だが、俺はもう無理そうだな」

 

「3号っ」

 

「だが、奴の正体だけは分かったようだ、まさか」

 

そうして、アナザードライブの顔が崩れる。

 

そこには、3号と似た顔がそこにあった。

 

「あいつは一体」

 

その正体を、アナザードライブ自身も呟く。

 

「俺の名は4号、3号と同じくショッカーに作られたライダーだ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。