サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「まったく、こういうのはあんまり得意じゃないんだけどな」
そう呟きながらも、俺はフードを深く被りながら、その森の中を歩く。
目的の場所まで歩きながらも、今回の目的の為にも、1人で歩いている。
「にしても、こんなので情報が本当に手に入れられるのかぁ?」
森を進み警戒しながら、見つめた先。そこは、俺達が今回の敵となる本拠地となる教会に進んでいる。
周辺には、警備をしている奴もいない様子。
そう思っていた。
「ほぅ、まさかまぬけがこんなに早く見つかるとはな」
「っ」
殺気が、こちらを向けていた。
そこには、堕天使がいた。
あのおっさん堕天使がおり、こちらを見下している様子。
「おいおい、まさか、こんなに早く見つかるとはなぁ」
そうしながら、俺は焦りを隠せずにいた。
計画とは少し違う気がする。
「くくっ今回は、あの厄介な護衛はいないようだな」
おそらくは滅の事だろう。
「それとも、あの剣士に頼るのか」
そう、俺の方へと、そのままその槍を投げようとする。
「さて、お前には利用価値があるからな」
「まぁ、それは、こっちも同じなんだけどねぇ」
その言葉と共に、堕天使の方へと飛んでいったのは、縄。
それは、堕天使の身体を簡単に拘束する事が出来た。
「おい、高杉、タイミングが遅すぎるだろ」
「おいおい、僕の事を名字で読まないで欲しいな親友」
そうしながら、物陰から現れたのは、1人の青年。
赤髪に白と黒のメッシュが入った派手な髪型。
そいつの名前は、高杉進作。
俺の悪友であり、家臣の1人だ。
「それにしても、こいつから情報を奪えるのかなぁ」
「がぎぃ!?」
そんな軽い調子で、堕天使の翼をわざわざホッチキスで閉じた。
「これは」
「あぁ、これ?結構強力でしょう?威力はそんなにないから、穴を通すのに、結構かかるけど」
「がぁ!」
すぐに続きを行った。
それは、拷問だろう。
進作は、俺がいた地元ではかなり有名な不良だった。
己の目的を果たすことを決してあきらめない不屈の精神と、あらゆる手段を可能とする用意周到さを持つ。頭脳明晰なため、具体的かつ実現可能な作戦を考えて実行する。
「それで、話すか」
「話すって、何を」
「教会の内部の情報を」
「誰が」
そう、こちらに向かって言う。
「・・・言っておくが、黙っておくと、お前達が不利になるだけだぞ」
「なに?」
こちらを睨み付ける。
「てめぇらがやったのは組織を無視した行動だ。それが上にバレたらどうなると思う?」
「何を言って」
「俺はいずれ、王になる男だ。王になるという事は、共に歩む勢力と知り合いは多くいる事だ」
「へっ」
俺はそのまま、堕天使の目を睨み付ける。
「さて、どうなるんだろうな、お前達が、このまま、計画を進めた先にあるのは、破滅が、それとも破滅よりも恐ろしい結果になるのか」
「ひぃ」
先程までは狩る側だっただろう。
実際に、奴の一振りで、俺は死ぬだろうな。
けどな。
「さぁ、どうする。このまま破滅に向かうか、生きたいか選べ。王が聞いてやるよ」
そう言った堕天使は。
「んっ?気絶したのか?」
泡を吹いて、気絶していた。
「えぇ、なんだよ、こいつ?俺、そんなに脅したのか?」
思わずそう呟いた。
「本当に、君は面白い男だねぇ?」
「何が?」
そう、進作は言う。
「僕の事を外道だと言うけど、そんな外道と気が合うのはやっぱり君ぐらいだよ、狂人」
「いや、そこはせめて狂王って呼べ」
どこが狂っているのか、さっぱり分からないけど。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王