サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
修学旅行当日の朝、京都駅前の広場に集合した俺たちは、すでに緊張感が漂っていた。いや、正確には俺と茅森の二人が異様に浮かれているせいで、他のメンバーが落ち着かない感じだ。
「おーい!みんな来たか!」
「うわぁ〜!京都きたぁ〜!」
俺と茅森はハイテンションで駆け寄ってくる。その背後では、すでに担任の先生が眉間にしわを寄せていた。
「おい、遠山。こいつら、何かやらかすんじゃないだろうな……」
「ははは……努力はしますけど……」
桐生先生の心配そうな表情に、俺は苦笑いを返すことしかできなかった。昨日の打ち合わせでは、太郎と茅森がかなり無茶なプランを提案してきていたのだ。
「なあキンジ!今日の京都観光は特別コースだぞ!俺の作ったこのマップを見てくれ!」
俺は自信満々に一枚の紙を取り出した。そこにはびっしりと書き込まれたルートと、目を疑うような時間表が描かれていた。伏見稲荷の千本鳥居を全速力で駆け抜けるところから始まり、清水の舞台からのダイブ、金閣寺の屋根登りなどが書き込まれている。
「ちょっと待て……これを全部やる気なのか?」
「ああ!これこそが本当の京都体験だ!なあ茅森!」
「そうだよ!ただ見るだけじゃつまらないじゃん!」
茅森も両腕を振り上げて賛同している。先生が慌てて近づいてきた。
「おい!遠山!高倉!これはいったい……」
そうしていると、既に俺は走り出していた。
「行くぞ!お前ら!」「おっしゃぁぁ!!!」
「お前ら!先生の話聞け!」「ちょっと待ってくれよ!」
キンジが慌てて追いかけてくる中、太郎は既に走り出していた。その姿はまさに疾風のように速かった。そしてその後を追いかけるように茅森も駆け出す。
「きゃーっ!楽しいねぇ〜♪」
彼女の黄色い声が周囲に響き渡る。そして俺達は京都の街並みの中へと消えていく。
「あぁもう!お前ら待ちやがれ!」
「全く……」
キンジ達は頭を抱えつつも、彼らの後を追いかけ始めた。
「あー、あの二人放っておくと何をしでかすかわからないぞ……」
俺たちは京都の街中を駆け抜けていた。周囲の人々が驚いた表情で見つめる中、俺はひたすら走り続ける。そしてたどり着いたのは……
「ここは……伏見稲荷大社か」
赤い鳥居が連なる美しい神社。京都の観光名所としても有名な場所だ。
「わぁ〜綺麗!千本鳥居だね!」
茅森が目を輝かせながら鳥居の連なりを見上げる。
「よし!計画通りだ!これから全速力で千本鳥居を走り抜けるぞ!」
俺は興奮気味に宣言した。
「え?本気?」
「当たり前だ!京都を全身で感じるためには、これしかない!行くぞ!」
俺が勢いよく鳥居の中へ駆け込もうとした瞬間、
「おいおい、そんなに急いでると迷子になるぞ」
後ろから突然声をかけられた。振り返ると、そこには一人の男が立っていた。
その男は白い和服に身を包んでいる。
不敵な笑みを浮かべているが、一見普通の人間に見えるが、その立ち姿には明らかな強者の風格があった。
「おいおい、そんな警戒しなくてもいいだろう。ただの妖怪だよ」
男はニヤリと笑うと、背後にいる仲間たちに合図を送った。
次の瞬間、空間が歪み始め、天狗や河童などの妖怪たちが次々と姿を現した。
「ふっ……面白い」
俺は素早く右手にジオウライドウォッチを装着する。
「変身!」
そのまま、俺はジオウへと変身し、そうして、真っ直ぐと構える。
次回の王は
-
妖怪王
-
機械王
-
怪獣王
-
幻想王