サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
謎の男の襲撃を受けた後、俺の思考は先程までの楽しんでいた物から変わる。
「・・・キンジ、さっきの状況は理解出来るか」
俺の声を聞くと共に、キンジもまた既にその服装を変え、周囲を見渡す。
それは、戦っていた妖怪達の武器や衣服の残骸。
その残骸から僅かな手掛かりから。
「襲い掛かってきた奴は、間違いなく京都の妖怪で間違いないな」
「それって、京都を支配していたはずですよね。なんで彼らが」
オカルンもまた、その推察を出しながらも、俺が疑問にあったのは、あの時の男が取り出した武器。
その武器からもそうだが、男から感じたのは。
「あの武器の気配……どこかで感じた事がある」
俺はそう呟きながら、周囲を見回す。だが、既に敵の姿はなかった。
「太郎……大丈夫?」
「ああ。まあなんとか」
茅森に声をかけられ、俺は少し安堵する。
「ともかく、今日はもうホテルに帰ろう。また明日調べてみようぜ」
俺の提案に皆が同意し、そのまま京都駅へと向かった。
翌日から俺たちは本来の観光とは別に、京都で起きている異変を調べ始めようとした。
そう考えていた。
その時だった。
「よぅ、待っていたぜ」
突然、謎の男が姿を現した。
「っ!?」
俺は驚いて身構える。
「お前は!」
「さっき言ったはずだ。また会う時は教えてやるってな」
男は余裕の表情で言う。
「何者なんだ?お前は」
「俺か?俺は、そうだな九尾かな」
それと共に、男の背中からは、確かに九尾の証である尻尾が出てきた。
ただし、その尻尾はどこか怪しかった。
「それで、その九尾が俺達に何の用だ」
「あぁ、実は妖怪のボスが攫われてな。それを救出する為に色々と動いていたんだけどな」
「それが、俺達を襲ったのに、どういう関係が」
「お前達で、この事態を解決出来るかどうか。それを確かめる為にね」
「確かめるね。それじゃお前達は、攫った犯人が誰なのか分かっているんだな」
すると、不敵に笑みを浮かべていた。
「あぁ、攫った奴らの名は」
男が口を開いた瞬間だった。
背後から複数の気配が迫ってきた。
振り返ると、そこには数人の男性と女性の姿。
「・・・一応聞くが、あれはお前の差し金か?」
「いいや」
それと共に、俺は奴らに見覚えがあった。
「英雄派の奴らか」
「英雄派?」
「昔、俺と絶花を組織に入れようとした奴らだ」
それを聞いた茅森が最初に聞いたのは。
「それで、王様、どうするの」
「迎撃だ」
それを合図だった。
「了解!」
その一言と共に、俺もまたその手にジオウライドウォッチを起動させる。
「さっさと、事件を解決しないとな」
次回の王は
-
妖怪王
-
機械王
-
怪獣王
-
幻想王