サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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最強の騎士

「さて、情報は無事に手に入れる事は出来たねぇ」

 

 そうしながら、笑みを浮かべながら、進作は地図を見ていた。

 

 それは、堕天使から得られた情報を元に、滅特性のパソコンでそれらの情報の整理を行っていた。

 

 堕天使の情報が本当に間違っていないのか確認を行いながら、それに合わせた罠を張っている。

 

「いやぁ、それにしても、滅さんは、本当に優秀だねぇ」

 

 その呟きと共に、僅かに手を翳す。

 

 その先が光り始める。

 

「おぉ、さっきの罠か」

 

「そうだよぉ、堕天使にはこれが有効だからねぇ」

 

 そう、進作は呟く。

 

 進作の神器。

 

 それは、好きなところに簡単なトラップを張れる創造系神器『孔と明と罠』。

 

 それを教会の周囲に仕掛け、トラップを仕掛けていく。

 

 それは、本当に簡単なトラップだ。

 

 だが、それで充分。

 

「けれど、まさか本当に君があのシスターちゃんの為に動くとはなぁ?」

 

「どういう事だ?」

 

 そうして、俺が準備を進めていくと、そんな事を言う。

 

「友達を作りたい。それって、絶花ちゃんの願いでしょ。それと同じ願いをしているだけで、シスターちゃんを助ける理由になるのかい?」

 

 俺の方に向けて、相変わらず、訳の分からない事を言う。

 

「何を言っている。なるに決まっているだろ、馬鹿野郎」

 

 まるで常識を疑うような発言をしている進作に対して、呆れて言う。

 

「へぇ、というと」

 

 そのまま、俺に質問するように言う。

 

「あいつが辛い思いをしているのをずっと間近で見ていた。だったら、あいつと同じような辛い思いをしているあの子を放っておける訳ないだろ」

 

「ふぅん」

 

 そう、俺の方に笑みを浮かべながら、頷いた。

 

「君は、本当に絶花ちゃん関係になると、ネジが外れるよねぇ」

 

「なんだよ、文句があるのか?」

 

「文句? 文句なんて、ある訳ないよ、僕達は、そんな君だから着いてきたんだから」

 

「そうか?」

 

「あぁ」

 

 そのまま、進作は笑みを浮かべた。

 

「最も、僕達は、君がそのまま進んだ先で、どんな王様になるのか見るのが楽しみっていうのが本音だけどね」

 

「ほぅ、だったら、その場合、俺はどんな感じの王になると思っている?」

 

「さぁね、けど、君が進むんだったら、どんな王でも見届けるよ、最も」

 

 すると、そのまま、俺の方に目を向ける。

 

「君が僕の期待を裏切るような平凡な王だったら、謀反は起こすけどね」

 

 そう、こちらに笑みを浮かべる。

 

「そうか、だったら見ていろ、俺は王になる。そうだな、あえて言えば」

 

 俺はそう、改めて宣言するように言う。

 

「最高最善の王だな」

 

「ふふっ、言うねぇ」

 

 そう、進作は笑みを浮かべた。

 

「最高最善の王か、それは、どんな王になるんだろうね」

 

「さぁな、けど、俺はなると決めたんだ」

 

 そう、改めて、俺は宣言した。

 

「だから、見ていろ、俺は王になる」

 

「あぁ、見ているよ」

 

 そう、進作は笑みを浮かべた。

 

 すると、電話がかかった。

 

「ふむ、面倒な事になったね」

 

「なんだ?」

 

 すると、進作が言う。

 

「こっちが護衛していると知ってか、強引だけどシスターちゃんを奪っていきやがったね」

 

 俺は、その言葉を聞く。

 

「……進作。教会内には、堕天使はいないんだな」

 

「あぁ、いないけどって、まさか」

 

 俺はその手を翳す。

 

「ここで、堕天使を迎え撃つ。その為に、教会内にいる残存勢力を片付ける」

 

「へぇ、僕達だけに出来るのか?」

 

「とっておきを使う」

 

 それと共に、俺は教会の中に入る。

 

 すると、既に教会の中には、はぐれ悪魔祓い達がいた。

 

「王の命の元、現れろ、騎士!」

 

 その言葉と共に、俺の前に、現れたのは、最強の剣士。

 

「……太郎」

 

「なんだ?」

 

「……これって、どういう状況」

 

「いやぁ、これから大仕事があるからねぇ、その前に絶花ちゃんに片付けをお願いしたくて。あっ大丈夫大丈夫、そんなにいないと思うから」

 

「……進作君は、なんで一番に後ろに隠れているの」

 

「何を言っているんだ。当主である太郎様と非戦闘員である僕に戦わせろと言うのか! 酷いじゃないかぁ」

 

「まぁ、という事で、頼むぞ! 絶花!」

 

 俺と進作では、戦えないので。

 

「うぅ、こんな方法で呼び出されたくなかったのにぃ」

 

 絶花は、頭を抱えていると。

 

「なんだ、いきなり現れて」「なんだか目付き悪いな」「というよりもなんだ、あいつ巫山戯ているのか?」「頭が可笑しいんじゃないのか?」

 

「……」

 

 それらの言葉を聞いて、ギロリと、はぐれ悪魔祓いを睨む。

 

 まぁ、睨むと言っても、絶花はただ見ているだけだ。

 

 だが、絶花のたゆまぬ努力、さらには俺と共に多くの戦いを潜り抜けた結果。

 

「あがががぁ」「ひゅ」

 

 はぐれ悪魔祓いは、瞬く間に気絶してしまった。

 

「ねぇねぇ、太郎君」

 

「なんだ?」

 

「絶花ちゃんって、覇王色の覇気を身に付けたの?」

 

「ただ見ただけで、何を言っているんだ、お前は、とりあえず、罠を張っていくぞ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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