サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「ギーツ……」
八坂の体から放たれた禍々しい光が彼女を包み込み、やがてそれが晴れた時、そこに立っていたのは恐るべき存在だった。
アナザーギーツ——その名が相応しい異形の姿。
全体的により凶暴さが際立つ。マスクは特に顕著で、クラッシャーは獣のように牙が剥き出しになっていた。その牙は鋭く尖り、今にも獲物に襲いかかろうとする獣の口のように開かれている。よく見れば、そのマスクの中央部分には鼻頭らしきものも確認できた。
そして背中から伸びるマントは、神聖さと禍々しさが混ざり合う奇妙な形状。ギーツの特徴的なマントを模しているものの、それは神社などで見かける紙垂のように細長く、先端が裂けて揺らめく様は不気味な神聖性を感じさせる。
しかし、その紙垂は黒ずんだ紫色をしており、聖なるものを悪しき力で染め上げたかのようだった。
「・・・さて、それでは始めようとするか」
その言葉と共に、曹操はその手にある槍を真っ直ぐとこちらに向けている。
「母様っ」
その後ろには、どうやら、彼女、八坂の娘だと思われる少女がアナザーギーツを見つめていた。
親が目の前でこのようになっているのを、悲しまずにはいられないだろう。
すると。
「安心しな、君の母親は俺が元に戻すさ」
そう俺の隣にいる男が呟く。
すると、曹操は、男の方を見つめる。
「ふむ、先程から気になっていたが、お前は一体何者だ?ジオウの家臣には、お前のような奴は知らないが」
「俺か?俺は―――」
男は懐から何かを取り出し、その手に握ったのは見慣れないベルトだった。彼はそれを腰に装着すると、不敵な笑みを浮かべた。
「浮世英寿」
彼は英寿は二つの物を、そのままベルトに装填する。
「またの名を」『MARK Ⅸ!SET IGNITION』
鳴り響く音声と共に、ファンファーレが鳴る。
英寿の目の前には円盤状のエフェクトが登場し、その円盤の取っ手を捻って蓋を開く事で「BOOST_MARKⅨ」のロゴが展開される。
英寿はフィンガースナップを顔の横で行う。その瞬間、バックルに造型された9つの尾より青白い炎が吹き出し、周囲の空気を焼き尽くすように舞い上がる。
「ハッ!」
英寿の掛け声と共に、9本の光の柱が地面から立ち上り、彼の周囲を取り囲む。同時に、炎の中から現れたのは機械仕掛けの九尾。その幻想的な姿はまるで生命体のように躍動し、英寿に向かって駆け上がっていく。
機械の九尾は宙を舞いながら分離し、次々と変形していく。最初に上半身の装甲へと姿を変え、次にマスクへとその形を整えていく。その間も光の柱は螺旋を描くように英寿を取り囲み、その動きと共に装甲が彼の体に装着されていく。
そして、マスクが装着されると同時に、「パッ!」という音と共に複眼が開眼する。まるで目を開いた瞬間のように、その赤い光が周囲を照らし出す。
最後に地面から黒いエネルギーが噴出し、それは白いマントへと形を変え、英寿の背面に装着される。マントは風を受けてゆらめき、まるで生きているかのように翻る。
「俺が仮面ライダーギーツだ」
その名を宣言する。
「ギーツだとっ、なぜっ」
「簡単だ、俺は神様だからな。そこにいる子が母親を助けたい。その願いを叶える為に来たのさ」
「えっ、あの神社の」
すると、少女は何か心当たりがあったように呟く。
「といっても、俺が神である以上、どうやらあの武器は天敵だからな。助ける前に、邪魔をされたら面倒だからな」
「そういう事は、事前に言っておけよな、ギーツ」
「悪いな、化かすのは狐の癖だからな」
それを聞きながら、俺はジオウトリニティライドウォッチを取り出す。
「だったら、やってやるとするか」『トリニティタイム!三つの力!仮面ライダージオウ!ゲイツ!ウォズ!トーリーニーティ!トリニティ!』
それと共に、俺はジオウトリニティへと、変身する。
すると。
「なっなんだ!ここはどこだ!」「なっ目の前には、これは一体!」「おぉ!これって、二人をここに呼ぶ力もあるんだ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王