サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

372 / 703
神々の戦い

「さてと、各々が戦うとするか」

 

ギーツⅨは淡々と言った。彼の言葉通り、アナザーギーツの咆哮と共に青い炎が放射される。それはまるで竜の吐息のように轟々と燃え盛り、周囲の空気を焦がしていく。

 

「危ないっ!」

 

俺が叫ぶも既に遅く、アナザーギーツの炎は広範囲に広がっていた。

 

だが――

 

「ふっ」

 

ギーツⅨは軽々と炎を避けた。その動きはまるで風に舞う羽のように軽やかで、炎は彼の残像を捉えることができない。

 

「これが神様の力ってわけか」

 

俺もまた、アナザーギーツの攻撃を避けながら呟く。そして彼は曹操に向かって走り出す。

 

「ジオウ!その力、試させて貰う!」

 

曹操は不敵な笑みを浮かべながら槍を構える。

 

俺は、その手にジカンデスピアを召喚し、そのまま受け止める。

 

「悪いが、こっちは堪忍袋がとっくに切れているんだ」「まさか、こいつが相手とはな」「まさか、この時の戦いに入るとはな」

 

一方、ギーツⅨはアナザーギーツと対峙していた。アナザーギーツは咆哮を上げながら巨大な爪を振りかざす。

 

ギーツⅨはその手に握ったギーツバスターQB9を構える。銃口からは冷たい光が漏れ出し、まるで星々の輝きを閉じ込めたかのようだ。

 

「獣よ、お前の力は確かに強い。だが――」

 

ギーツⅨは冷静に言い放ち、銃口をアナザーギーツへ向ける。アナザーギーツは獣のような唸り声を上げながら飛びかかってくる。その動きは速く、爪は鋭く尖っている。

 

「その程度では――」

 

ギーツⅨはまるで予知していたかのように、アナザーギーツの攻撃を華麗に避けた。そして瞬時に反撃する。銃モードのギーツバスターQB9から放たれた光弾が、アナザーギーツの体を貫く。

 

「っ!?」

 

アナザーギーツは一瞬よろめくが、すぐに再び攻撃体勢に入る。今度は口から炎を吐き出し、周囲を焼き尽くそうとする。だがギーツⅨは動じない。

 

「そんな炎では俺は倒せない」

 

ギーツⅨはその手のギーツバスターQB9を剣モードへ変形させ、青い炎を刀身に纏わせる。そして迎え撃つように斬りかかる。

 

剣から放たれた一閃が炎を切り裂き、そのままアナザーギーツに直撃する。アナザーギーツは大きく後退し、地面に膝をつく。

 

「あんた自身の本当の願いの為にもな」

 

ギーツⅨは静かに呟く。その言葉には深い意味が込められているようだ。彼の目には憐れみの色が浮かんでいる。まるでアナザーギーツが操られているかのような同情の眼差しだ。

 

「ふんっ」

 

ギーツⅨはゆっくりと構える。彼の動きには無駄がなく、まるで舞踊のように優雅である。その背後では9本のエネルギーの尾が揺らめいている。

 

『DYNAMITE BOOST TIME!BOOST Ⅸ VICTORY』

 

そして彼の右脚に青く輝く高次エネルギーが集中し始めた。それはまるで宇宙の星々が一つに収束するかのような美しさと神秘性を帯びている。

 

「終わりだ」

 

ギーツⅨの声は静かだが、その響きには確かな決意が込められていた。彼はまるで宇宙空間を舞う流星のように跳躍し、アナザーギーツへ向かって突進する。

 

アナザーギーツもまた反撃しようと巨大な爪を振り上げるが、その動きはすでに遅すぎた。ギーツⅨの青い閃光を纏ったキックがアナザーギーツの胸元に深く突き刺さる。

 

その言葉と共に、ギーツⅨの両脚から放たれた青いエネルギーがアナザーギーツの全身を貫く。それは一瞬にしてアナザーギーツの体内を駆け巡り、内側から崩壊させていく。

 

閃光と共に放たれたキックは凄まじい衝撃波を伴い、アナザーギーツの体を粉砕していった。

 

獣の咆哮のような断末魔の叫びが空気を震わせ、やがてそれは轟音と共に消え去った。

 

爆煙が舞い上がり、ギーツⅨはその中心から冷静に離れていった。アナザーギーツの姿は既になく、代わりにそこには元の姿に戻った八坂が横たわっていた。その表情は穏やかで、まるで安らかな眠りについているようだった。

 

一方、俺もまた曹操との激しい戦いを繰り広げていた。

 

だが、アナザーギーツの消滅によって戦局が変わり始めていた。

 

曹操の槍が輝きを増し、空気が振動し、周囲の景色が歪むほどの圧力が放たれる。

 

「行くぞ!」

 

曹操が槍を振り回すと、球体が現れ、回転しながら襲いかかる。

 

球体は地面を削りながら進み、俺に向かって一直線に迫ってきた。

 

「よっと!」

 

俺は瞬時にジカンギレードを取り出し、剣モードに変形させる。

 

球体と剣が激突し、火花が散る。しかし曹操の技はそれだけでは終わらなかった。

 

「ちっ!」

 

俺はジカンギレードを斧モードのジカンザックスに切り替え、空中へ飛び上がる。空中でジカンザックスを振り回し、飛んでくる球体を次々と切り払っていく。

 

「甘い!」

 

曹操が再度槍を回転させると、球体は分裂し、さらに小さな球体が無数に生まれる。

 

「くそっ!」

 

俺はジカンザックスを手放し、ジカンデスピアを召喚。槍モードで迫り来る球体を迎え撃つ。

 

ジカンデスピアの先端が球体に触れると同時に光の柱が立ち上り、球体を破壊する。

 

「まだまだ!」

 

曹操の槍から放たれる光が強くなり、巨大な光の渦となって俺に迫る。

 

「これでどうだ!」

 

俺はジカンデスピアを回転させながら地面を滑らせ、その回転力で光の渦を打ち消す。

 

そしてそのままジカンデスピアを振り上げ、空中で回転させて力を溜める。

 

「喰らえっ!」

 

ジカンデスピアから放たれた光の刃が曹操に向かって一直線に飛んでいく。

 

だが曹操はそれを見越していたかのように軽々と避け、カウンターで槍を繰り出す。

 

「はぁっ!」

 

俺はジカンデスピアを盾モードに変形させ、曹操の攻撃を防ぐ。その隙にジカンギレードを手に取り、再び剣モードに変えて切りかかる。

 

「おおっ!」

 

曹操もまた槍の柄でジカンギレードを受け止め、鍔迫り合いのような状態になる。

 

「やはり強いな」

 

「お前もな、けどな」

 

同時に、俺は既にジカンジャックローを、曹操の槍を吹き飛ばした。

 

「なんだとっ」『ジカンジャック!剛烈!スーパーのこ切斬!』

 

ジカンジャックローによる一撃。

 

その一撃から放たれた風が周囲の球体を全てを上空に吹き飛ばす。

 

「これで、終わりだ」

 

俺はサイキョージカンギレードを構え、その切先に全ての力を集中させる。

 

『サイキョー!フィニッシュタイム!キングギリギリスラッシュ!!』

 

サイキョージカンギレードから放たれた光の刃となり、空間そのものを切り裂くような凄まじいエネルギーとなって曹操に向かって一直線に迸る。

 

曹操は咄嗟に槍を構え直し、それを真正面から受け止めようとした。その瞬間、光と闇のエネルギーが激突し、強烈な衝撃波が周囲に広がる。

 

「ぐっ……!」

 

曹操の表情が歪む。

 

彼の槍が激しい光に包まれ、その輝きが徐々に弱まっていく。

 

「そんなっ……!」

 

曹操の叫びと共に、槍が砕け散った。

 

サイキョージカンギレードから放たれた覇王斬りは曹操の防御を打ち破り、曹操は膝から崩れ落ちる。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。