サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
ジオウへの変身を完了すると同時に、俺の指先は既にジカンギレードを握っていた。ディケイドの手にもまた、無言の威厳を纏った剣が揺らいでいる。
その姿は知っていた—ライドブッカー。剣と銃、二つの形態を瞬時に切り替える二刀流の兵器。何度となくその力を借りてきた経験が、その特性を教えてくれる。
「来る気はないのか?ならば、こちらから行くぞ」
ディケイドの言葉が宙を裂くと同時に、彼は風を追い抜くほどの速度で距離を詰めてきた。反射的にジカンギレードを構え直し、迫りくる刃を受け止める。火花が散り、金属の悲鳴が空気を震わせた。
衝撃波が全身を貫き、俺は後方へと吹き飛ばされる。宙を舞う視界の中で、ディケイドの姿がライドブッカーを銃形態へと瞬時に変形させるのが見えた。冷たい銃口が俺を捉える。
ライドウォッチを手に取る。指先が微かに震えるのは緊張か、それとも興奮か。
ジクウドライバーに装填する。機械的な音声が響く。
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!DUAL ONギーツー!READY FIGHT』
装甲が現れる。上半身は雪のように純白、下半身は情熱の紅。両腕には銀色に輝く銃が装着されている。
ディケイドの放ったエネルギー弾が装甲を叩く。だがギーツアーマーの守護を前に、それは光の粒子となって四散した。
「ほう……ギーツの力か」
ディケイドの言葉に呼応するように、俺も動く。両腕の銃が命を持ったように輝き、精密に照準を合わせ、引き金を引く。連続した射撃音と共に無数の光弾が放たれる。
『FORMRIDE DEN-O GUN』
カードが読み込まれると同時に彼の姿が変容する。紫の装甲が全身を覆い、龍を模した頭部が猛々しく顔を出す。
刹那の静寂。そして—
銃声と銃声が交差する。
俺は弾道を読む。相手の次の動きを予測し、それを上回る速度で動く。
ディケイドはまるでダンスを踊るように身をひねりながら弾幕を避ける。その動きは計算され尽くした美しさを持っており、反撃の一撃も容赦ない正確さで放たれる。
「やるじゃないか」
ディケイドの言葉は弾丸に混ざって聞こえない。だが、互いの目が語りかけてくる。
銃弾の雨の中を駆け抜けながら、俺は次なる一手を考えていた。
俺は、そのまま両腕の銃を構えながら、そのままディケイドに接近しながら片手でリバイライドウォッチを起動させる。
『ライダータイム!仮面ライダージオウ!アーマータイム!バディアップ!リバイ!』
リバイライドウォッチの力が発動し、俺の体は変化していく。紫色の光が全身を包み込み、新たな装甲が形成されていく。
リバイアーマー。それはリバイの力を宿した装甲であり、両腕には大きな爪が付き、攻撃力と防御力を兼ね備えている。
変身完了した俺は、ジカンギレードを握りしめ、そのままディケイドに向かって突進する。
「行くぞ!」
ジカンギレードを真っすぐに振り下ろす。ディケイドは素早い動きで避けながらも、既に変身を完了させていた。
『FORM RIDE W FANG JOCKER』
ディケイドは白と黒の装甲に身を包み、仮面ライダーWファングジョーカーの姿に変貌していた。
「やるじゃないか。でも、これならどうかな?」
ディケイドは片手に装着されたアームセイバーを構える。俺は躊躇なくジカンギレードを振り下ろす。金属の激しいぶつかり合う音が周囲に響き渡る。
ジカンギレードとアームセイバーが激しくぶつかり合い、火花が飛び散る。一瞬の隙を突いて、ディケイドが回転しながらアームセイバーで攻撃してくる。俺はリバイアーマーの防御力に頼りながらも、その攻撃を防ぎつつ、反撃のチャンスを窺う。
「なかなかやるな」
ディケイドが不敵な笑みを浮かべる。俺もニヤリと笑みを返す。
「それはお互い様だ!」
互いの武器が何度も交差する中、周囲の空間には光と音の残像が残る。
「さて、『スティングユートピア』っ」
それと共に、俺達の間に挟まれる形で紫色の光が通り過ぎる。
それに、俺達は互いの距離を取って、その攻撃を放った相手を見る。
「誰だ?」
俺は、思わず見つめる。
そこには、また別の仮面ライダーが立っていた。
「・・・なるほど、俺が呼ばれたのは、そういう訳か」
「はぁ、戦いを邪魔をするなよ」
「何を言っている。王としての最後の試練。そういう意味では俺の方が相応しい。だから呼んだんだろう」
そうして、ディケイドとは異なるライダーがそう呟いた。
「・・・」
「なんだ?」
そのライダーは、俺を見つめる瞳。
感情は感じられないように見えるが。
「お前は一体?」
そう、尋ねると。
「滅。ただの僧侶だ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王