サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「聖書の神だと、馬鹿なっ、死んだのでは」
そう、黄昏の槍の持ち主である曹操が呟く。
しかし。
「死んだか、確かにそれは間違いではないな。だが、それは肉体であって、魂はこうして神器の中に存在していた。いや、そういう風に私が造り出したのさ」
「魂を、黄昏の槍の中に」
「確かに黄昏の槍が大部分だ。しかし、全てではない」
それと共に英雄派の動きが止まる。
「全ての神器に僅かだが、魂の欠片を入れた。その多くは消滅せずにいた。それにより、神器の中にある私の魂は高められた」
「そして、俺の力を奪う機会を伺っていたと」
「そうだ、けれど、私の魂を塗り潰す程の力がある神器の力は得られなかった。本当に忌々しい獣達だ」
そう、ゲイツを見つめる。
ゲイツ、本来の神器もおそらくは、その一つだろう。
だが、そう考えると、以前のアザゼルの言葉にも納得できる。
「神器は、俺に対抗する為というのは、本当に」
「あぁ、そして、あの時から成長を続けた今の私ならば、オーマジオウ、貴様の力を完全に取り込める。だが、その前に」
それと共に、禍の団の方に目を向ける。
「ゴミ掃除だな」『ン・ダグバ・ゼバ』
「っ!」『クウガ』
聖書の神が、何をしようとしたか。
俺は瞬時に察知すると共にクウガを再度、召喚した。
クウガもまた、何が起きたのか理解したように、その姿を最強の姿であるアルティメットフォームへと変身し、構えた。
同時に奴の隣に現れたのは、白い異形、ン・ダグバ・ゼバ。
互いに手を翳すと同時だった。
世界が赤く染まる。クウガが放った炎とン・ダグバ・ゼバの炎が激しくぶつかり合い、衝撃波が周囲を駆け抜けた。
「うわっ!」
「きゃあ!」
俺は、そのまま皆の前に立っていた。
その事で、皆は無事に済んだ。
炎が収まると、そこにはただ焼け焦げた跡と立ち尽くすクウガとン・ダグバ・ゼバだけが残っていた。禍の団の面々は全て倒れ伏している。
「なるほど」
聖書の神は感心したように頷く。
「流石は究極の姿。私と同じ力を有しているだけある」
クウガの姿が徐々に薄れていく。実体化したものの時間制限があったのか、あるいは力を出し尽くしたのか。
それは、ン・ダグバ・ゼバも同じだった。
「貴様ぁ!よくもぉ!!」
その中で、生き残っていたヘラクレスが、真っ直ぐと聖書の神に拳を振り下ろそうとした。
だが、聖書の神は。
「半分の血しかなく、紛い物であるお前が勝てると思っているのか」『ハート・ロイミュード』
それと共に、その片腕は巨大な赤いオーラ。
次の瞬間にはヘラクレスの顔面を殴り飛ばした。
吹き飛ばされたヘラクレスは壁に叩きつけられる。
『ギィヤァァァァ!』
断末魔をあげるヘラクレス。
その腕からは血が滴り落ちていた。
「こんな紛い物の力も、神器を通して使えば、本物以上の威力になるとはな」
聖書の神は言うが早いか、再びその腕を金棒の形状へ変えた。
そのままヘラクレスの胴体に思いっきり叩き込んだ。
轟音とともに砕け散るヘラクレスの体。
「なんだっこれは」
「・・・仮面ライダーと戦った敵達の力か」
「その通り、仮面ライダーを倒すには仮面ライダーではない力が必要となる。つまりは、その力の集結こそ、今の結論だ」『サジタリウス』
「っ」『鎧武』
聖書の神が、腕に装着した弓をこちらに向けていた。
対して、俺はソニックアローを構え、矢が放たれる。
互いの矢が放てると共に。
「お前をここで倒す!」「それが未来を変える事にも繋がる」
それと共に、聖書の神の背後を既にゲイツとウォズが攻撃を仕掛けていた。
「ふっ」『グリラスワーム』『エボルト』
そんな聖書の神はゲイツに対してグリラスワーム。ウォズに対してエボルトを召喚し、阻止する。
「本当に、この力は便利だな。お前のオーマジオウの力を手にすれば、完全だからな」『ゲムデウス』
「やるかよ、お前みたいな奴には」『ダブル』
俺は、プリズムビッカーを召喚し、両手に。
聖書の神もまた、剣と盾を召喚し、構える。
互いに構え、真っ直ぐと突っ込むと同時に、武器がぶつかり合う。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王