サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
『・・・いや、俺が知る限りだと、死者の蘇生すら可能なのは、それしかないが』
「いや、悪いが、そんな神器知らないぞ。というよりも聖杯って」
聖杯という名を聞くと思わずグランドオーダーの事を思い出してしまったのは、仕方ないだろう。だが、よく考えると、ライダーやアヴェンジャーと呼んだのは間違いだな。
「まぁいい。とりあえず今回の一件は終わったんだし」
「そうだな。とにかく我々は引き上げよう」
俺は頷きつつも苦笑するしかない。師匠ってホント自由だよなあ……。
「というよりも、さっきから気になっていたけど、その赤い籠手から出ている声は一体?」
「・・・おそらくは、赤龍帝の籠手の中にある魂だと思うは。おそらくはドラゴンを」
「「ドラゴンかぁ」」
その言葉を聞いて、俺も師匠も同じ人物をであるメリジューヌは思い出すのだろう。
「・・・どちらにしても、あなたの、そのライダーは偽名という事で良いのね」
「偽名というのは正解のようで間違いだ。これもまた私の一つの名だからね」
師匠はまるで芝居がかったように手を広げて答えた。
「名前が複数あるってどういう意味よ?」
「色々と事情があるのさ。何よりも、このライダーというのも、私の名である事は間違いない。けれど、そうだね。ここまで戦ってきた仲だから、名乗らせて貰おうか」
師匠は笑みを浮かべながら、口を開く。
「ライネス・エルメロイ・アーチゾルテだ」
その呟きに対して、全員が首を傾げた。
「まるで聞いた事のない名前だけど、一体」
「何、これも嘘じゃないさ。ただしそれは本名かどうかはまた別だけどね」
「・・・やはり訳がわからない。そもそも、今のライダーさんが変身した少女は一体?」
木場が慎重に尋ねると、師匠は肩をすくめた。
「ふふっ、それ以上にはまだまだ仲は深まっていないだろ。なにせ、彼女は私の大事な友人だからね」
「友人ねぇ・・・」
リアス先輩は眉をひそめて師匠を見る。どこか納得していないような表情だ。
「まぁまぁ、今日はもう帰って休むといい。レーティングゲームで疲れているだろう?」
師匠は軽い調子で手を振った。その余裕たっぷりの態度に、リアス先輩たちが疑わしげな目を向ける。
「ま、まあそうですが……」
リアス先輩もため息をつく。確かに全員ヘトヘトだ。ライザーとの激闘は想像以上の消耗だった。
「とりあえずお疲れ様。また何かあったら連絡するわね」
部室を出る時、リアス先輩が手を振る。
帰り道、師匠がぼそっと呟く。
「さて、それじゃ」
それと共に師匠と共に、立ち去る。
次回の王は
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