サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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騎士王と聖剣 Ⅰ

レーティング・ゲームが終わり、数日。

 

「ふむ、量も値段もなかなかだったな、マスター」

 

「あぁ、にしても、俺を誘うなんて、珍しいな、セイバー」

 

俺は、現在、セイバーと共にとあるハンバーガーショップからの帰り道だ。

 

セイバー、その真名であるアルトリアは、俺とマシュが初めて戦った大きな敵であり、長い間、共に戦ってくれたサーヴァントの1人だ。

 

性格としては、かなり我が強く、よくアヴェンジャーことジャンヌ・オルタと喧嘩する事が多かった。

 

そんなアルトリアの機嫌を直す為に、俺は駒王街の近くにある有名なバーガーショップを紹介した。

 

それを聞いた彼女は有無を言わずに、俺をバイクに乗せて、真っ直ぐと目的地であるバーガーショップに向かい、現在は目的を果たした帰りだ。

 

そんなバーガーショップでの光景を思い出す。

 

彼女は大量にバーガーを食べており、満足そうに頷いていた。

 

今もその時の幸せそうな表情を崩さないままに歩いている。

 

だが、その表情が急に真面目になる。

 

それと共に周囲の空気が変わった。

 

その変化を俺は即座に感知する。

 

同時にセイバーも気づいているようだ。

 

次の瞬間。

 

「セイバー!」

 

「わかっている」

 

俺が声をかけるよりも早く反応したセイバーは既に臨戦体制に入っていた。

 

そして次の瞬間。

 

何かが飛んできた。それに対して、セイバーは避ける動作もせずに正面から受け止める。

 

だが、それに対してセイバーの表情が変わる事はない。そのまま剣を構えて踏み出す。

 

対する襲撃者は笑みを浮かべる。

 

「おいおい、俺を忘れるなんて、酷いじゃないのよぉ!!」

 

それと共に見せた人物。その人物に対して、俺は少し首を傾げる。

 

「・・・誰だっけ?」

 

「忘れちゃったのかぁな!というよりも、またあの黒い姉ちゃんとそっくりな美人さんがいるじゃないのぉ!」

 

「・・・セイバーと同じって、あぁ」

 

その事で、俺は思い出す。

 

セイバーの見た目と似ている。

 

それを聞いて、思い出した。

 

「あぁ、お前、堕天使の所にいたエクソシストか」

 

「ふむ、つまりは突撃女の後始末という訳か」

 

俺の言葉を聞いて、察したようにアルトリアも話す。その言葉に相手も怒ったように否定する。

 

「はぁ?アイツと一緒にすんなよ!この俺様はあの姉ちゃんと違って、聖剣使いのエクソシスト様よ!」

 

「・・・なるほど」

 

それと共に相手は手に持っている物を見せる。

 

その武器は、近くにあった鉄パイプ。

 

「おいおい、俺様ちゃんを舐めているのか!」

 

「舐めているかどうか、試してみるか」

 

アルトリアの、その一言がフリードの心に火をつけた。

 

その瞬間、彼の持つ剣の輝きが一段と増す。

 

その剣から溢れ出る光は、まさに雷の如く空気を切り裂いた。

 

刃が振るわれるたびに周囲の瓦礫が細かく砕け散っていく。

 

速すぎる剣捌き。普通なら視認すらできないだろう。だが。

 

「甘いぞ」

 

アルトリアの口元には薄い笑みが浮かんでいた。まるで挑発するかのような笑みだった。

 

そして彼女の手に握られた鉄パイプが一閃した。

 

キンッ──鋭い金属音が辺りに響く。

 

フリードの剣が弾かれたのだ。

 

「……なんだと?」

 

信じられないといった表情でフリードは目を見開いた。

 

「この速度を目で追えているっていうのか!?」

 

「無論だ」

 

淡々と答えるアルトリアにフリードは歯噛みする。

 

「ならもっと加速させてやるよ!」

 

再び聖剣が閃く。

 

今度は先ほどの倍以上の速度で斬りかかるフリードだったが、アルトリアの動きはそれを遥かに上回る速さで追いついてくる。

 

火花を散らしながら何度も打ち合う両者。

 

しかし徐々にだが押されていることにフリード自身気づき始めていた。

 

「どっどうなっていやがるんだぁ!?こっちはっエクスカリバーの力で速くなっているのに、追いついている!?しかも、鉄パイプでぇ!」

 

その一言にアルトリアは変わる。

 

「・・・エクスカリバーだと、それが」

 

「あっ」

 

それを聞くとアルトリアはかなり怒っているのが分かる。

 

「その程度、紛い物にすらならない」

 

同時に鉄パイプに魔力を纏う。

 

漆黒の魔力を見た瞬間、命の危機を感じたフリードは。

 

「やべぇ!撤退!」

 

逃亡を選択する。

 

それを見るとアルトリアは鉄パイプを軽く振るう。

 

だが、それよりも前に鉄パイプの方が耐えきれず、砕け散る。それによって、アルトリアは攻撃を中断する。

 

「・・・チッ」

 

その行動に不機嫌になりながらアルトリアは追撃をやめた。

 

それから俺達は歩いて帰宅することになった。途中でコンビニに寄ってアイスクリームを買ってあげるとご機嫌になる。

 

「・・・それにしても、あんな鉄パイプ、よく落ちていたな」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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