サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「それで、先輩の方では、何か心当たりってありますか?」
アルトリアの模擬戦が終わった後、俺はリアス先輩に問いかける。
今回の1件は放っておけば、多くの人が死ぬ。
それを阻止する為には、少しでも早く解決しなければならない。
リアス先輩は、少し腕を組み。
「さっき、セイバーさんが完膚なきまで叩きのめした彼女達から得た情報だけど、今回の事件には堕天使のコカビエルが関わっているわ。奴が何を企んでいるのかについては」
そうして、リアス先輩が困ったように呟く。
「・・・何も分からない。というよりも堕天使である以上は堕天使総督の直属の部下である以上は命令に背いて何かをしている可能性が高い」
「命令に背いてとなると」
そこで俺は考える。堕天使の組織がどのような形なのかはまだ不明ではあるが、それでも組織である以上は上下関係があるとすれば。
「戦争」
「えっ?」
「状況的には、そう考えるのが妥当かと」
そうして、俺はここまでのピースが揃っているので、思わず呟く。
「『悪魔』が管理する土地で、『天使』が管理する教会から盗んだ聖剣で、『堕天使』の幹部が破壊行為を行った。これは、長年の均衡を破るには充分だと思います」
俺の言葉に、リアス先輩を始めとする全員が固まる。
「・・・それって」
「・・・堕天使と天使と悪魔の戦争が起こす。俺はそう思います」
俺は断言する。この街だけでなく世界全体を巻き込んだ戦争が始まるかもしれない。
それを聞いただけで、部室内の空気が重くなる。
そんな中で口を開いたのはアルトリアだった。
「なるほど。確かにその可能性はあるな。ただでさえ不安定な情勢なのにそんな爆弾を投下されれば一触即発だろう」
アルトリアはそう肯定するが、その表情は憂鬱そうだ。
「まぁ俺の仮説ですからね、だとしたら俺達は少しでも早く見つけ出します」
「あなた達だけで、それが出来るの」
「・・・まぁ」
それを聞かれると共に。
「これぐらいだったら」
「これぐらいって、あなた何をっ」
その時、俺の目はどうなっていたのか、分からない。
けれど、あの時は、これ以上の出来事なんて、それこそ吐いて捨てる程にあった。
「マスター、少し抑えろ」
「うぇ!?」
俺が呟いていると、アルトリアが声をかけてくれた。
見ると、何やら周囲は何やら驚いているが。
「まぁ、こちらでも動くが、そちらでも何かあったら連絡しろ。協力はするからな、行くぞ」
「あぁ」
アルトリアに促されるままに、俺もまた立ち上がる。
それと共に、俺は。
「悪い、少しあの時の事を思い出して」
「気にするな、何よりも皮肉かもしれないが、これから私達が止めようとする出来事がもしも成功すれば」
そうして、窓の外から見えた駒王街。
そこから重なるのは、俺達の最初の戦いとなった特異点。
その特異点と重ねてしまった。
「あんな光景、絶対にしちゃ駄目だ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王