サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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騎士王と聖剣 Ⅵ

「いらっしゃいませー!何名様でしょうかー?」

 

店員の陽気な声が店内に響き渡る中、俺たちはテーブル席でメニューを広げていた。アルトリアは「栄養学的に理想的なバランスを考えるべきだ」と真剣にサラダコーナーを凝視し、木場は無言でコーヒーだけ注文しようとしていた。

 

俺は「ハンバーグ定食大盛りで」と決めていた。

 

「おいおい待ってくれよ!?今そんな悠長にメシなんて食ってる場合か!?」

 

突然大声で割り込んできたのは――案の定、兵藤だった。

 

「あれ、お前達なんでここに?」

 

「いや、その、木場が心配でな……」

 

兵藤は照れ臭そうに頭を掻く。

 

その隣には当然のように小猫がちょこんと座っていた。

 

さらにその奥に立っている男性が一人。明らかに初対面の風貌だ。

 

「おい太郎!紹介しようぜ!生徒会の――」

 

「ちょっと待て兵藤!俺のことを勝手に――」

 

「匙元士郎!!」

 

兵藤が勝手に紹介する。

 

「・・・とりあえず、飯、食べるか?」

 

「あぁ」

 

そうして、その場にいる全員で食事を始める。その間にもアルトリアは周囲に警戒し続け、木場もまた緊張を緩めていない。

 

「それで、全員が共通の目的という事で良いんだな」

 

そう、兵藤達をアルトリアが問いかける。

 

その言葉と共に、全員が頷いてしまう。

 

「はっきり言うぞ、お前達程度で役に立つと思うのか」

 

「それは」

 

アルトリアから発する言葉に対して、全員が反論する事は出来ない。

 

アルトリアは実際に、この場にいる誰よりも強いからこその意見だ。

 

「・・・この事はリアス先輩は何か言っていたか」

 

「それは、そのぉ」

 

許可を貰っている様子はなかった。

 

これは確かに危険な事は理解出来る。

 

呆れた様子が見られる最中。

 

「はぁ……」

 

俺は深くため息をついた。アルトリアの容赦ない発言に皆が固まっている中で、唯一俺だけが場の空気を変えられる立場にいた。

 

「フリードが相手なら、まぁいいだろう」

 

「なっ!? マスター、どういうことだ!?」

 

アルトリアが猛然と反論する。

 

「いくら何でも危険すぎる! フリード相手でも!」

 

「冷静になれよアルトリア」

 

俺はテーブルに肘をつき、兵藤たちを順番に見る。

 

「彼らは"足手まといにならない範囲で"って条件なら動けるだろ」

 

ちらりと木場を見ると、彼は拳を握りしめて小さく頷いた。

 

「それに」

 

俺は声をひそめて付け加えた。

 

「コカビエル本人は僕とアルトリアが直接相手するってことで。皆には"万が一の支援"をお願いしたいんだ」

 

「万が一……ですか?」

 

匙が不思議そうな顔をする。俺は軽く笑って箸を置いた。

 

「そ。フリード対策は全員でやるけど、コカビエル戦は僕とアルトリアの専売特許ってこと。そういう契約だ」

 

「契約……」

 

小猫がぽつりと呟く。

 

「うん。だってそうでしょ?目的は聖剣ならば、それを持つフリードの対処をして貰った方が良いだろ」

 

「いや、それは」

 

正直に言えば、妥協点かもしれない。

 

「・・・はぁ、良いだろう」

 

そうして、アルトリアは納得してくれた。

 

「それで納得出来ないならば、私が全員を相手にするが」

 

それと共にアルトリアは思いっきり睨む。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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