サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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騎士王と聖剣 Ⅶ

ファミレスでの作戦会議の後、俺たちは二手に分かれた。

 

アルトリアと俺は廃工場エリアへ。

 

兵藤達は、森の方へ。そこが一番可能性が高いと言われた場所だ。

 

「マスター、妙だ」

 

工場跡地の入り口で、アルトリアが唐突に呟いた。

 

「何が?」

 

「……敵意だ。だが相手はフリードではない」

 

彼女の目が細まる。

 

「もっと厄介なものが近づいてきている」

 

その言葉の直後だった。

 

ズズン……!

 

地面が軽く揺れ、空気が重くなる。

 

まるで巨大な質量が空中から降りてきたような感覚。

 

俺は咄嗟にアルトリアの背中に庇われる。

 

「マスター!伏せろ!」

 

アルトリアが叫ぶ。その瞬間——

 

ドゴォン!!

 

頭上で轟音。

 

建物の屋根部分が粉々に吹き飛び、瓦礫が雨のように降ってくる。

 

砂埃の中から姿を現したのは——漆黒の翼を広げた巨漢。

 

「ほう?これが噂のマスターとやらか」

 

低い声が響く。

 

コカビエル、そう直感で理解する。

 

「不意打ちとは随分と卑怯なやり方だな」

 

アルトリアが呟く。。

 

「卑怯?何を言う。戦場では常に最も有利な方法を選ぶべきだろう?」

 

コカビエルは楽しげに嗤う。

 

「我はコカビエル。堕天使の戦士なり」

 

堂々たる自己紹介。

 

「貴様らが聖剣を追いかけているのは知っている。だがな」

 

彼はゆっくりと腕を組み替える。

 

「お前達とは、まだ戦わない」

 

「何?」

 

「この街を破壊して、戦争が起こる状況を作る。そのために必要なのはフリードだ」

 

コカビエルは嘲笑うように告げる。

 

「だから、貴様らに時間を与える。精々生き延びることだ」

 

「待て!どこへ転移させると―」

 

俺の叫びを遮るように、足元に黒い魔法陣が展開された。

 

空間が歪み、意識が引っ張られる感覚。

 

次の瞬間――俺たちは廃工場ではなく、何もない荒野に立っていた。

 

乾いた風が肌を刺す。遠くには溶岩の海。背後には無数の赤い瞳。

 

「……これは」

 

アルトリアが剣を抜く。

 

目の前に広がるのは――

 

「ケルベロスの軍団……か」

 

地獄の番犬たちが百匹以上、牙を剥いてこちらを睨んでいた。

 

「おいおい、ちょっと多すぎないか?」

 

俺は額に汗を感じながら呟く。

 

「マスター!集中しろ!来るぞ!」

 

一斉に吼え声を上げて突進してくるケルベロス達。

 

「ふむ、さて、どうするマスター」

 

そうして、俺は考える。

 

考えた結果。

 

「アルトリア、無茶は出来るか?」

 

その言葉と共に、俺は令呪を見せる。

 

「ふむ、何やら無茶な事を言うつもりだろうが、良いだろう」

 

その言葉と共に、俺は令呪を見せる。

 

「ふむ、何やら無茶な事を言うつもりだろうが、良いだろう」

 

アルトリアも、その言葉に頷いていくれる。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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