サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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鬼の戦車と神父の騎士

翌日。

俺はリアス先輩の案内元、今回の特訓場所である山へと辿り着く。

 

「それにしても、あなたの家臣というのは、本当に合流出来るのかしら?」

「問題ないと思う」

 

それと共に、俺は山の入り口部分を見つめる。

既に、こちらから連絡をしており、向かっている。

そう考えていると。

 

「あれは車?」

「来たか」

 

見ると、少しだけ古い車がこちらまで来ている。

それに対して、疑問に思う面々を余所に、その人物がこちらの前で車を止める。

すると、ドアが開く。

 

「あっ、太郎さん!」

 

そうして、ドアを開けて、最初に出てきたのは友奈だ。

 

「友奈、久し振りだな」

「はい!高嶋友柰!ただ今到着しました!」

 

そう、友奈は元気よく挨拶をしてくれた。

あれから、変わらず元気な様子で何よりだ。

 

「確か、名前だけ聞いた野だけど、その子が高嶋友柰さんね」

「はい!皆さん、初めまして!中学2年の高嶋友柰です!よろしくお願いします!!」

 

そう、友奈はそのまま挨拶をする。

 

「あらまぁ、とても元気の良い子ですね」

「えぇ、けど、この子がその、問題にしている子なのかしら?」

 

滅に確認するように、リアスさんは言うが。

 

「いいや、友奈は信頼のおける人物だ。戦力としても、人格面としても」

「その言い方は、あまりに酷くはないが、滅君」

 

それと共に、車から降りてきたのは、1人の人物。

その人物が現れた瞬間、滅はかなり嫌そうな顔をした。

 

「・・・言峰綺礼」

「そう、邪険に扱わないでくれたまえ。私も君も、同じ主に忠誠を誓う者同士。特に嫌う必要はないだろう」

 

その人物が現れると共に、リアスさん達は驚きを隠せなかった。

それはそうだ。俺の騎士は、ある意味リアスさん達にとっては天敵と言って良いだろう。

 

「太郎、一つ聞くわ。彼は、悪魔祓いなの」

 

それは、彼の首元にあるロザリオを見ての質問だろう。

 

「いいや、それよりもタチの悪い代行者だ」

「っ」

 

それによって、より警戒心を露わにする。

 

「そう警戒しなくても良い。私は確かに未だに神に仕える身だが、それ以上に我が王の忠実な下僕。そんな王が信頼するのならば、例え悪魔でも手を貸そう」

「俺としては、太郎の騎士はある意味、極端だ」

「極端?」

 

そう、滅の言葉に対して、姫島さんは首を傾げる。

 

「もう1人の騎士は、太郎にとっては最初の騎士であり、最も信頼出来る。おそらくは、家臣の中でも最も強いと言っても良いだろう」

「そこまで」

「あぁ、だが、こいつは違う。こいつは、家臣の中で、俺は最も信頼出来ない人物だ」

「だが、実力は信頼しているのだろう」

「嫌な事にな」

 

滅はそう言う。

 

「さて、どうする?戦力を一つ減らすのか、それとも私を加えるか。懸命な判断を期待するよ、グレモリー家のお嬢さん」

 

そう、リアス先輩を試すように、言峰が試すように問いかける。

その答えは。

 

「良いわ」

「部長!」

「現状、ライザーに対抗する為には少しでも戦力は必要よ。それに、一応は太郎の家臣だから」

「ふふっ、それは良かった良かった。

私としても楽しみにしていたのだから」

「何をかしら?」

「何、悪魔である君達がどのような特訓を行うのかね」

 

そう、言峰は怪しい笑みを浮かべる。

 

「ついでにこいつ、神父の癖に人の不幸も大好きだから」

「あなた、本当になんでこんな男を家臣にしたの」

 

そう、俺の方に問いかけてくる。

 

「んっ、そうだなぁ、あえて言えば、人の不幸が好きという部分が、俺の王として必要な部分だと感じたからだ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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