サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「ふぅ……やっと終わったか」
俺は倒れたコカビエルを見下ろしながら汗を拭う。その傍らには満足げな表情のアルトリアが立っていた。
「というか、威力の調整、やっぱり面倒だな」
俺がニヤリと笑いながらアルトリアの肩をポンと叩く。しかしその直後──
「ちょっと待ってよ!」
甲高い声が響いた。振り返ると、兵藤達が唖然とした表情で俺達を見つめている。
「エクスカリバー……?」
朱乃が目を丸くして呟く。
「さぁ、どうでしょうね、ただその名を冠した武器を私が持っているだけかもしれませんよ」
アルトリアは涼しい顔で受け流す。
「そんな武器をどうやって手に入れたの?」
今度は小猫が鋭い目つきで訊ねてくる。
「さぁ」
アルトリアは言わない。
だが。
「それは、本来の使い手だからだろうな」
「・・・」
聞こえた声。
同時に見つめれば、コカビエルを回収している1人の男がいた。
全身は白銀の鎧を身に纏っており、龍を思わせる特徴がある。
そこから放たれる気配から、自然と、メリュジーヌを思い出す。
「本来の使い手か、なぜ、そう思う」
「何、強者の気配と言っておこう。だからこそ、疑問だ。なぜ、かあのアーサー王が女性なのか」
「あっアーサー王って」
「エクスカリバーの本来の使い手っ、けど、なんで」
そう疑問に思っていると、奴は続ける。
「先程の槍、あれもまた、アーサー王が持っていたとされる槍であるロンゴミニアド。そうだろう」
「ロンゴミニアドって、何?」
「アーサー王最期の戦いに使用された名槍。別名を「ロンの槍」と言われている武器。知名度は、エクスカリバーよりも低いが、かなりの代物だ。けれど」
「あぁ、疑問だろう。だからこそ、仮という事で言わせて貰おう。唯我太郎。君は英雄の霊を従える事が出来るのだろう」
「・・・あらら、まさかいきなり知らない奴にバれるとはねぇ」
どうせ、バレて、動揺しても遅いからな。
「ならば、先程の話から察すると、まさか、そのセイバーさんの本当の名って」
そうして、全員がこちらに目を向ける。
しかし。
「どうでも良い、私の本当の名など。何よりも、それを言った所でお前達は信じるのか?」
「えっ、でも」
「私が何者か、その正体がお前達の想像通りだとして、変わらない」
そうして、俺の横に立つ。
「今は、マスターの剣である事には変わりないのだからな」
「・・・まぁ、そういう事だ。という事で、俺は帰らせて貰いますよ」
「えっえぇ」
未だに全員が呆然としている最中、俺達は、そのまま帰るとした。
「唯我太郎」
「なんだ」
「君の元には、果たして英霊は。そこにいるセイバーのような英霊は何人いるんだい」
その疑問に対して、俺は。
「15人かな、今の所は」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王