サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
アザゼルと会ってから1週間。
授業参観や、何やら騒いでいる様子ではあった。
けれど、基本的に、俺にはあんまり関係ないと考えながら、迫る三大勢力の会議に備えていた。
そして、その三大勢力の会議が行われる場所は、どうやら駒王学園の会議室らしい。
「にしても、ギルガメッシュ王は、その格好にしておくの」
「まぁな、確かに現代の姿も分かりやすいが、この我だと理解して貰うには、この格好が一番分かりやすいだろう」
そうして、現在の姿はスーツ姿ではなく、バビロニアで王としての格好だった。
「じゃあ行きますか、ギルガメッシュ王」
「当然だ。この我を侮った者どもに引導を渡してくれる」
二人が廊下を歩いていくと、途中で兵藤たちに遭遇した。
「太郎!?お前も来てたのか!っていうか……後ろの人は誰だ?」
兵藤が怪訝そうに指差す。彼にとっては見慣れない金髪の男が俺と一緒にいるのが気になって仕方ないらしい。
「ほぅ、我を知らないとは、馬鹿な雑種がいたもんだ」
「ざっ雑種!?いきなりなんだ、あんたは」
「イッセー、落ち着いて、その太郎、彼は一体」
「まぁ、本人が隠す気はないから言うけど、キャスター。その真名はギルガメッシュだ」
それを聞いて、その場にいるほとんどが驚きを隠せなかった様子。
「ギルガメッシュって?」
「紀元前、シュメルの都市国家ウルクを治めていた半神半人の王。
伝説だけではなく実在したとされる、人類最古の物語『ギルガメシュ叙事詩』に記された王だよ」
「えっ、それって、やっぱり凄いのか」
ギルガメッシュがいきなり背中を向けてきたと思ったら、「ふん……」と鼻を鳴らし――
ドカン!
兵藤の足元に宝具が突き刺さった。
「ぎゃー! いきなり攻撃してくるとかおかしいだろ!?」
兵藤が驚愕の叫びを上げて後ずさる。俺も思わず冷や汗が出た。
「ギルガメッシュ王! 勝手に攻撃するのはまずいですよ!」
「黙れ雑種。礼儀知らずの下郎に躾を施すのは当然であろう」
ギルガメッシュは腕を組んだまま不機嫌そうに言い放った。
「いやいや、俺はただ挨拶しただけだぞ!? 雑種呼ばわりは失礼すぎるだろ!」
兵藤が涙目で抗議する。
「ふっ、その程度も分からないのならば、この場で立つ権利などない。何よりも、貴様の持つ力など、我の宝以下だからな」
「なっ何を言ってっ」
兵藤が反論しようとした時、それを見て、驚きを隠せなかった。
「これって、なんでここに、赤龍帝の籠手が」
『いや、より正確に言えば、これはそれの元になった籠手だ』
「えっ、どういう事だよ、ドライグ」
すると、ギルガメッシュは、そのまま王の財宝を解放する。
「想定はしていた。けれど、まさかこれ程の力を持っているとはな」
「どういう事なんだい、アザゼル」
「ギルガメッシュが持っているとされる王の財宝。その中には人類が生み出すものであれば、遥か遠い超未来のものまで過去未来の時間軸すら超越して財宝が追加され続けている」「けれど、神器は、神が生み出した物だ、それがなぜ」
「滑稽だな、過去に作り出す事が出来なかった物も、未来ではそれを作り出す事が可能となる。それは必然だ。何よりも、貴様らなど、我からしたら他よりも少し優れた程度の雑種に過ぎん」
そうして、ギルガメッシュはそのまま後ろに王座を呼び出す。
「相変わらずだなぁ、ギルガメッシュ王は」
「それで、なぜここに?招待したのは、太郎君だけど」
「我とマスターは契約している。故に我がここに来たとして可笑しくない。まぁ何よりも我がここに来たのは、簡単に言えば選定の為だからな」」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王