サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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三大勢力と最後の王 Ⅴ

駒王学園の時間が停止した――それはまるで世界全体が固まったかのような異常事態だ。

 

俺はその場で固まったまま周囲を見回す。教室の中の椅子も机も、窓の外の雲までもがピタリと静止している。

 

だがギルガメッシュは平然と王座に腰かけていた。

 

「ほう……これはまた面白い茶番劇を仕掛けてきたものだな」

 

「ギルガメッシュ王?これはどういうことだ?」

 

俺の問いに王は悠然と答えた。

 

「貴様にも理解できぬか? 時が止まっておるのだ。いや、正確には“認識”が停止している。つまりは――」

 

突然ギルガメッシュの指が一点を指す。旧校舎の方角だ。

 

「旧校舎にいる“雑種”――あのちっぽけな小僧の仕業よ」

 

俺は息を呑んだ。ギャスパー・ヴラディのことか?

 

「あの子の神器が暴走したというのか?」

 

「いや、故意的に行われた。貴様らが話し合う場を狙った襲撃だ。名付けるなら……」

 

ギルガメッシュは唇の端を吊り上げた。

 

「『禍の団』――三勢力いずれにも属さぬ狂犬どもよ。三大勢力の結束を阻止するために刺客を送り込んだのだろう」

 

俺は胸が締め付けられる思いだった。こんな平和な会議ですら狙われるなんて――

 

「どうすればギャスパーを救い出せる?」

 

「簡単だ。奴を止めればよい。だが……」

 

ギルガメッシュは蔑むように吐き捨てた。

 

「我は手を貸すつもりはない。向こうの雑種を救いたければ、貴様らが勝手にしていろ」

 

「どうして」

 

そうして、リアス先輩達は言うが。

 

「ここまでつまらない話に付き合って、身体がなまった。故に、外で運動をしてくる」

 

「運動って、何を」

 

そうして、見つめると、校庭には禍の団の団員達がいた。

 

「なんだ、貴様らは」

 

「ふっ、我を知らないとは、本当に愚かな雑種共だな、良いだろうエレシュキガルがいる冥界へと葬ってくれる」

 

そうして、その一言と共に、ギルガメッシュ王の背中には黄金の門が開く。

 

駆けつけた禍の団の戦闘員たちが叫び声を上げる。

 

「来たぞ!」「相手はたった一人だ!」

 

しかし彼らの希望は一瞬で消えた。ギルガメッシュが宝物庫から引き抜いたのは、先端に巨大な宝玉が輝く魔杖。

 

「まずは土産だ」

 

杖を掲げると、虚空に巨大な魔法陣が形成される。それは現代の魔術師が見れば卒倒するほどの複雑な紋様――神代の遺物そのものだった。

 

《■■■■■・■■■■》

 

古代シュメール語と思しき詠唱が響く。

 

次の瞬間、戦場に降り注いだのは黄金の雨。

 

否――それは無数の光の矢だった。

 

「ぎゃああああ!」「避けられない!」「魔力障壁が―――!」

 

哀れな侵略者たちが地面に叩きつけられる。彼らの肉体は焼かれることなく消滅していた。これが神代の魔術か――生命そのものを分解する光線。

 

ギルガメッシュは鼻で笑った。

 

「たかが近代の雑種ごときに耐えられる道理があるか?」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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