サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
それは圧倒的な光景だった。
ギルガメッシュが放った魔術によって、全てを葬った。神の時代の全ての魔術で禍の団の魔法使い共は灰となった。その場に立っているのはギルガメッシュ一人のみ。俺は息を飲みながらその光景を見守った。
「ふん……つまらん雑魚ばかりだ」
ギルガメッシュは服の着いた埃を払う動作を見せた。その仕草すらも王者の風格が溢れている。
だが彼が嘲るような目線を向ける先には新たな影が立ちはだかっていた。
「その力……確かに素晴らしいわね」
現れたのはカテレア・レヴィアタンだった。
「蝙蝠が、一体何の用だ」
「蝙蝠、真のレヴィアタンである私に対して、不敬ですね、神にもなれない半端者が」
「神になれない?違うな、神になる必要が我にはないだけだ」
ギルガメッシュは軽く鼻を鳴らした。
「そもそも貴様ら如きが我が魔術を使うなど烏滸がましい。どれほどの研鑽を積んだか想像もつかないのか?」
その言葉にカテレアは苛立った様子で反論した。
「私たちの世界に必要なものは強者であるレヴィアタンの復活!あなたのような個人主義の暴君など要らないのです!」
「個人主義だと?」
ギルガメッシュの瞳が鋭くなった。
「笑わせる。貴様こそ自分が成し遂げたくもない理想を他人に委ねるだけの卑怯者ではないか」
カテレアは目を見開いた。図星だったのだろう。
「私は……セラフォルーから奪われた地位を取り戻したいだけ!そのために……!」
「他人の力でか?」
ギルガメッシュが一歩前に踏み出した。その圧力だけで周囲の空気が凍りつくようだった。
「貴様は己の力で何も成せぬ愚者だ。そんな者が新世界の魔王を名乗るなど片腹痛い」
「黙れ!!」
カテレアが叫び、彼女の周囲に魔力の渦が生まれた。深海のような青い魔力が彼女の全身を包み込む。
「そのような最弱な人間に従っているあなたが、本当に余裕ですね」
そうして、レヴィアタンは俺の方を睨む。
その睨みは、まさしく脅すように。
けれど。
「ふぅん」
強さはある程度分かった。
しかし、恐怖はない。
「ギルガメッシュという強者の後ろにいてこその余裕。そんな奴に従うあなたが私を嘲笑うのですか」
「くくっ、愚かな奴は本当に面白いな。こいつがただの雑種だと思うか」
それを聞いたギルガメッシュは馬鹿にするように笑う。
「何?」
「我がただの雑種に従うと思うか?まぁ、貴様らは知る事もないがあえて言えば、このマスターが成し遂げた事、それはこの世界の命の全てが決して成し遂げる事が出来なかったからな」
その言葉に、その場にいる全員が疑問に思っただろう。
「その男が?」
「あぁ、だが、貴様に語る必要などない」
それと共にギルガメッシュは、手を出す。
「ここで貴様は消え去るのだから」
次回の王は
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