サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「ならば見せてあげましょう!私の真の力を!」
レヴィアタンが両手を広げると、周囲に魔方陣が現れる。
その魔方陣から、次々と光の槍が放たれる。
それらは、魔法だろう。
だが、それらに対して、ギルガメッシュは。
「この程度が魔法か、笑えない冗談だな」
ギルガメッシュ王の手には、既に次の武器が握られている。
王の財宝から取り出されたそれは――杖。
杖の先端にある宝石が眩い光を放つ。
次の瞬間、空気が震えた。
杖から放たれたのは魔法の嵐。
それはレヴィアタンの放つ光の槍を全て打ち消しただけでなく、さらに攻撃を加えていった。
「うあああっ!」
レヴィアタンが悲鳴を上げる。
その声は苦痛に満ちている。
「こんなはずじゃない……こんなはず……」
彼女の体からは血液が吹き出し始める。
しかし、ギルガメッシュは容赦しない。
「これが貴様の本気か?」
「まだだ!」
レヴィアタンが全身を魔力で包む。
水柱のような形となりながら突進してくる。
だが――。
「無駄だ」
ギルガメッシュの杖から新たな魔法が放たれる。
それは水柱ごとレヴィアタンの体を包み込んだ。
「こんな所で終わるのか……」
レヴィアタンの瞳から涙が零れ落ちる。
その姿を見ながらギルガメッシュは冷笑する。
「貴様は、自身の力で欲望を満たす事は出来なかった。他人の力でそれを満たそうとした末路でしかなかっただけだ」
杖の宝石が一層強く輝く。
次の瞬間――轟音と共に閃光が迸った。
レヴィアタンの体は跡形もなく消失していた。
残されたのは荒廃した大地だけ。
「ふん……やはり手応えがないな」
ギルガメッシュは退屈そうに杖をしまう。
「さて、それでさっきからこちらに殺気を向けている雑種。貴様もまた我と戦いたいのか」
「・・・やっぱり、視線に気づいていたか、さすがはギルガメッシュ王」
戦いを終えた後、ギルガメッシュは、殺気を向けていた相手に向かって、呟く。
その相手は、コカビエルの1件の時にいた白い鎧を纏っていた人物であるヴァーリ。
だが、その発言からして。
「・・・ふむ、なるほどな、なかなかどうして面白い雑種ではないか」
そうしていると、ヴァーリの正体を見破ったようにギルガメッシュは笑みを浮かべていた。
「ふむ、見られただけでバレてしまうとは、俺もまだまだだな」
「そう言っている割には、その笑みはなんだ」
ヴァーリの、その表情は、自分の裏切りがバレた事。
それを悲観している様子はなかった。
「なぜ俺の正体が分かった?」
「我の前で雑種はただの雑種にすぎん。だが貴様は違う。貴様の目には野心がある」
ギルガメッシュ王の指摘にヴァーリはニヤリと笑った。
「よく分かるな」
「当たり前だ。その程度の小細工など通用しない」
ギルガメッシュは鼻で笑う。
「まぁ、今は貴様と戦う気はないがな」
「それは、俺も戦うに値しない相手だからかい?」
「いいや、貴様には宿命のような物があるだろう」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王