サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
ヴァーリは、ギルガメッシュの言葉を聞いた時。
「戦う気はない。それは俺には戦う価値がないという事か」
「いいや、確かに貴様は面白い。貴様のような存在だと、我が知る限りでは、おそらくはカルナと互角に戦えるかもしれん」
「カルナ・・・・・インド神話に出てくる英雄」
「そうだ。だが、今は貴様と遊ぶ時間はないと言っている」
ギルガメッシュの言葉に対して不満げにヴァーリは見せる。しかし。
そんな彼らの前に現れた。
その歪んだ場所から出てきたのは赤龍帝の鎧を纏った兵藤。
「お前!ヴァーリ!」
その声には怒りと焦燥が混じり合っていた。
ヴァーリは一瞬だけ兵藤に目をやり、すぐに逸らす。
「・・・・・・」
まるで眼中にないという態度だ。
ギルガメッシュが肩をすくめた。
「ふむ。赤と白の宿命の決着を邪魔するほど我は野暮ではないぞ」
しかしヴァーリは首を振った。
「興味ないな。兵藤一誠はただの凡人だ」
その言葉にギルガメッシュがニヤリと笑う。
「凡人だと?それは些か早計ではないか?」
「凡人って確かに俺は、こういうのには興味ないが、お前が部長達を苦しめたのならば話は別だ」
一誠が拳を構える。
一方ヴァーリは興味なさげに腕を組んだまま立っている。
「俺にとってお前は脅威じゃない。時間を浪費する価値もない」
ギルガメッシュが愉快そうに笑みを深める。
「ふふふ・・・・・・この期に及んで逃げるのか?それとも本当に侮りすぎているのか?」
「どちらでも構わないさ。俺は強い相手と戦いたいだけだ」
「ならばなおさら残念だな。この少年は凡人ではあるが」
ギルガメッシュがこちらを見る。
「凡人だからこそ、時には世界を救う事すらあるのだからな。我がマスターのように」
その言葉にヴァーリが初めて僅かに反応した。
「・・・・・・マスター、つまりは唯我太郎か」
それに、始めて反応した。
すると、ヴァーリの視線は俺の方へと向けていた。
「以前から、本当に不思議だった。唯我太郎。ギルガメッシュ王にアーサー王など、多くの英霊を従えている人物。だが、この裏の世界ではその名を聞く事になったのは最近。だが、あなたがそこまで言うとは、気になるな」
それと共に。
「だからこそ、せっかくだ。赤と白の宿命に、俺が勝利した場合、話して貰おう。彼の偉業はどのような物なのか」
「勝てればの話だがな」
「そうか、ならば、兵藤一誠、お前の相手となろう」
それと共に、ヴァーリも力を解放する。
「いや、ギルガメッシュさん、そのこれって、俺、ヤバいんじゃ」
それを見た兵藤が思わずギルガメッシュを見るが。
「さっさと励め、雑種」
笑みを浮かべながら、ただそれだけを言う。
次回の王は
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妖怪王
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幻想王