サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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冥界と巫女 Ⅰ

三大勢力会議が無事に終わり、学校は夏休みに入った。

 

夏休みの間、俺は久し振りに絶花のいる所へと帰ろうと計画を立てていたが。

 

「よぅ、太郎。お前、冥界に興味はないか?」

 

「冥界?」

 

それは、三大勢力の会議が終わった後、駒王学園の教師になったアザゼル先生からの誘いだった。

 

アザゼル先生が、ここの教師に就任した理由としては、堕天使の勢力からの使者らしいが。

 

「いきなりですが、一体なんで?」

 

「そうだな、お前の所のギルガメッシュを始めとした面々に興味を持った奴らがいてな」

 

「あぁ、つまり、俺は彼らのおまけのような感じですか」

 

俺は別に気にしていないが、あえて、そう言う。

 

「まぁ、そう言うな。けれど、俺としてはそれ以上にお前がギルガメッシュ王が言っていた世界を救ったっていう事にも興味はあるがな」

 

そう、アザゼル先生は言うが、俺としては、別に話す気はない。

 

「別に、今となってはあまり大した事ないですし」

 

向こうの世界を救う事は出来たが、こちらの世界では言ってしまえば関係ない出来事。

 

なので、俺の言葉は間違いではない。

 

「冥界ねぇ……」

 

アザゼル先生の提案を聞いた瞬間、頭の中で算盤が弾けた。悪魔の土地に行くなんて危険極まりない行為だ。

 

しかし同時に――

 

「そこに行けば、悪魔の事、少しでもわかりますよね?」

 

絶花を追いかけるなら避けて通れない道でもある。

 

「そういうことだ。それに今回のは公式な招待だからな」

 

アザゼル先生はニヤリと笑う。

 

「まぁ魔王様から直々の招待状だぜ?せっかくだから行ってみたらどうだ?」

 

そう言われては選択肢など無いに等しい。

 

俺は渋々頷いた。

 

そうして、俺は冥界へと向かう事にした。

 

幸い、冥界へ向かう際には特に問題なく、今回、同行してくれるサーヴァントもあっさりと決まった。

 

「いやぁ、にしてもこんな冥界があるとは、卑弥呼さんもびっくりだよ」

 

「いや、周りに誰もいないからって、軽々と真名を言わないでよ、ルーラー」

 

「ごめんごめん、未来クン」

 

俺と一緒に来てくれたのはルーラーだった。

 

理由は単純で、暇だったから

 

まぁ今回は戦いに行くわけじゃないから過剰かもしれないけどね。

 

ただ問題は他にあるんだよなぁ……

 

「まぁとりあえず行きますか。先に言っておきますけどくれぐれも騒ぎを起こさないようにしてくださいね」

 

「わかってるわかってる」

 

そんなこんなで俺たちは冥界に降り立ち――すぐに事件に巻き込まれたのであった。

 

俺達は、悪魔達が集う会合へと入る。

 

扉の向こう側のホールの中央には二つのチームがにらみ合っていた。

 

一方は邪悪な感じがするいかにもチンピラ。

 

もう片方は女の子を先頭に普通というか真面目な人達。

 

「ゼファードル、こんな所で戦いを始めるの?馬鹿なの死ぬの?死にたいの?あなたを殺しても上に咎められないかしら?ないなら殺すわよ?」

 

「はっ、言ってろクソアマ!俺が折角そっちの個室で一発仕込んでやろうってのに!あーあー、アガレスのお姉さんってのはガードが堅くていやだね!だから未だに男も寄って来ねぇから処女やってんだろ!?っったく、だから俺が貫通式してやろうってのによ!」

 

「もぅ、そこの人達、ここには他のお客さんが沢山いるんだから、そういう喧嘩をしちゃ駄目だよ」

 

卑弥呼が止めに入る。

 

「はぁ?なんだよテメェ……チッ、何だ人間かよ……」

 

ゼファードルという男は苛立った態度を見せるが。

 

アガレスと呼ばれる少女の方は俺達の方を見ると。

 

「あなた達は」

 

「人間如きが、邪魔をするんじゃ「もぅ、そういう悪い子には拳骨だよ」がはぁ!?」

 

卑弥呼は軽く拳を振るった。

 

それだけで、セファードルは吹き飛ばされた。

 

本当に軽く振るっただけだが、それだけでセファードルは簡単に飛ばされる。

 

その光景を見て周りの悪魔達は何とも言えない表情をしていた。

 

「あつあががががががあぁ」

 

その拳骨を受けて、セファードルは地面に沈黙。

 

「貴方達もこんな所で喧嘩したら駄目だよ」

 

「……その……はい」

 

アガレスと呼ばれた少女も納得したのか返事をする。

 

「リアス、彼が唯我太郎と、その英霊か」

 

「えぇ、私も初めて見るけれど」

 

「あっ、リアスさん達もそれに」

 

そう、後ろから視線を感じて、見てみると、そこにはリアスさん達がいた。

 

それだけではなく、生徒会長に見覚えのない人が。

 

「俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ、よろしく頼む」

 

「どうも、俺は唯我太郎。それでこっちは」

 

「どうも、未来クンのサーヴァントで、今の名はルーラーだよ」

 

「ルーラー、裁定者、あるいは調停者と呼ばれる者か」

 

そうして、先程までの現場を見る。

 

「これ程の力を持つ人間がいるなんて」

 

「そうかな?まぁ軽く拳骨したけれど、会場がここまで簡単に壊れるとは思わなかったよ。あぁ、未来クン、直すの手伝ってくれない」

 

「まぁ、別に良いけど」

 

そうして、俺達はとりあえずボロボロになった会場を戻す事にした。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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