サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
卑弥呼が、問題を起こしていた悪魔に拳骨を喰らわせた後。
俺達は床の修理を終えた後、そのまま食事を食べていた。
冥界の食事という事もあり、他とは違う所があるのかと、気になっていたが。
「結構美味しいねぇ、未来クン!こっちのとか」
「あぁ、本当に」
パーティであり、バイキング形式と言う事で俺達は好きに食べていた。
「・・・いや、なんていうか、この空気であまり気にせずに食べているのって」
そうして、先程の騒動など気にしていない様子の俺達に対して、周囲の悪魔達はかなり見られていた。
だが、そんな視線を気にせずにしていると、今回のパーティの中心人物の魔王であるサーゼクスさんの話が始まる。
話の内容から、現在、問題視されている禍の団についての話や今後の方向性に関しての話であった。
正直、その辺については詳しくないので聞き流しながら。
そして、その後には皆の目標を答える事が求められる。
そこで最初に答えたのがサイラオーグさん。
彼の答えはシンプルなものだった。
サイラオーグさんは魔王になると言っていた。
それを聞いた時には、驚きはあった。
けれど、同時に嬉しくあった。
「同じように、王の名を目指す悪魔があの人だったら、面白くなるな」
そう思いながら聞いていると。
次に答えたのはリアスさん。
その目標として掲げたのはレーティングゲームで優勝するという事であった。
それを聞いて周りからは失笑が出る中。
俺自身は素直に凄いと思った。
その想いに嘘偽りがない事が感じられたからだ。
そして次に質問されたのが生徒会長である支取蒼那さんである。
「私の目標は冥界に誰でも通えるレーティングゲームの学校を建てる事です」
それを聞いた瞬間周囲から大笑いが起こった。
「下級悪魔や転生悪魔は主に仕えて才能を見出されるのが常。その様な物をつくっては伝統と誇りある旧家の顔を潰すことになる」
「幾ら変革の時代と言っても、変えて良いものと悪いものがある」
「たかが下級悪魔に教育など」
「シトリー家の次期当主は夢見る乙女か、現実が見えていないとみえる」
そして、それから色々と言われていたが。
「・・・はぁ、結構下らないに囚われているんだねぇ」
「あぁ?」
すると、それに治して文句を言ったのは、卑弥呼だった。
「貴様、確かゲストで来ていた人間だったな、どこが下らないと」
「えぇ、だって、そうじゃない。伝統とか誇りって言うけどさ、それって誰が作ったの?」
そう、卑弥呼は言う。
「誰がだと?そんなのは我々の先祖が「そうだよねぇ、誰かが作った。けれさ、されって、最初はそこにいる子のように夢じゃないの」なっ」
そうして、卑弥呼は呟く。
「君達って、悪魔の誇りやら伝統やら行っているけど、それに縋っているだけだったら、何にも作れないよ」
「客人とはいえ、その言葉を言った以上は「黙りなさい」っ」
そう、卑弥呼は一瞬だが変わる。
先程までの明るい雰囲気ではない。
「あなた達のその言葉、もしも先祖が見たらどう思いますか?自分達が作り上げ、受け継がれた物がこのような事に使われて。きっと彼らは、それを恥だと言うでしょう」
そうして、卑弥呼は、その言葉を最後に。
「あぁ、お腹空いちゃった、それじゃ、私達も、帰るねぇ」
まるで、台風を思わせるような騒動を引き起こした後、俺はため息を吐きながら、そのまま去って行った。
次回の王は
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妖怪王
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幻想王