サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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冥界と巫女 Ⅶ

小猫が卑弥呼の弟子となった。

 

その事により、俺はしばらくやる事はなくなった。

 

「まぁ、どちらにしても、俺がここから離れなければ、卑弥呼は危機を察してくれるだろうな」

 

そうして、俺は基本的に事件の詳細についてを調べる事にした。

 

この場において、危険が何時迫るか分からない。

 

その事もあって、俺はグレモリー邸から離れる事は出来ない。

 

なのだが。

 

「それで、俺に一体何の用だ?」

 

そう、感じた気配と共に見つめる。

 

これまで、気配を消して接近する事の多いアサシン達。

 

さらには、カルデアでは、部屋の中に何時の間にか潜伏していた者達がいた為、近くに誰かが接近すれば、気づく程度にはなった。

 

そして、俺の言葉を聞いたのか、その正体が露わになった。

 

「へぇ、私に気づくなんて、結構やるじゃないかにゃん」

 

飄々とした態度と共に、こちらに話しかけたのは、黒い着物を身に纏った女性。

 

頭には猫耳が生えており、まるで花魁を思わせる格好。

 

だが、そんな事よりも気になったのは。

 

「・・・お前、俺とどこかで会った事があるか」

 

「にゃっ」

 

感じた懐かしさから思わず質問してしまう。

 

その質問をした時、眼前にいる彼女は、どこか戸惑った様子がした。

 

「にゃんで、そう思うかにゃぁ」

 

「・・・」

 

俺は、じっと見つめる。

 

「……にゃあ」

 

女性の口元が緩んだ。それは苦笑というより、どこか切ない表情だった。

 

「その『にゃ』っていう口癖。それとその尻尾の動き方……俺が少し前飼っていた黒猫とそっくりだ」

 

「……」

 

女性の尻尾がぴくりと震えた。

 

「その反応、まさか」

 

「いやぁ、なにを言ってひにゃぁ!!!!」

 

俺は、そのまま女性の頭を撫でる。

 

飼っていた頃、その猫が一番に撫でられて気持ちよさそうにしていた場所。その場所と同じ所を撫でている。

 

「んにゃあぁ」

 

女性は目を細めながら気持ち良さそうに身を任せている。

 

「まさか、本当にあいつか!?」

 

「ち、違うにゃん!私はあの時の黒猫じゃにゃいっ!」

 

必死に否定しているが、明らかに態度と声色が違う。

 

俺は確信した。この女性こそが以前俺が飼っていた野良猫に違いない。

 

「そんなに否定するなよ。可愛いじゃないか」

 

「なっ!?」

 

彼女の顔が赤くなった。普段見慣れている女性陣とは違った反応が面白い。

 

「いやいや違うにゃっ!私はそのような単純な性格では……あっ……」

 

「・・・」

 

どうやら、間違いないようだ。

 

「久し振りだな、何時の間にかいなくなって寂しかったぞ」

 

「・・・悪かったにゃ、太郎。けれど、こっちにも事情があったんだにゃ」

 

それで、彼女も観念したように言う。

 

それと共に、俺は尋ねる。

 

「それで、ここにいるという事は、だいたいの所、お前、小猫の姉だろ」

 

「にゃぁ、なんで分かったにゃ!」

 

「直感」

 

「直感って、まぁ間違っていないのが悔しいけどにゃ」

 

すると、彼女もまた、観念したように言う。

 

「・・・これから話す事はあんまり広げないで欲しいにゃ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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