サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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死の真相と道術 Ⅶ

空気が変わる瞬間だった。

 

「はぁ……まったく」

 

ジャンヌ・オルタが溜息と共に左手を掲げる。紅蓮の炎が螺旋を描きながら渦巻き始め、まるで生き物のように蠢く。

 

「マスターのご命令通り――灰にしてあげるわ」

 

瞬間、眼下の会場が鮮烈な朱に染まった。

 

業火の柱が禍の団兵士たちを貫く。

 

鉄塔のような炎が建物ごと敵集団を溶かし尽くす。焼け焦げた金属の匂いが鼻を突く。

 

「先程のは、まさか」

 

「全く、面倒な事になっているわね」

 

そうしながら、ジャンヌ・オルタは、かなり不機嫌な声で呟く。

 

ジャンヌ・オルタが放った炎柱の轟音が収まった後、静寂が訪れた会場で俺達に視線が集中する。

 

「太郎、その子は……?」

 

合流が出来たリアスさん達の目線は、俺の後ろに何時の間にか隠れている徐福を見る。

 

「あぁ、こっちはアルターエゴ、名前はまぁ秘密で」

 

そうしていると、徐福が、怯えた様子で後ろに隠れる。

 

「うぅ……」

 

ジャンヌ・オルタはその姿を見て冷たく笑う。

 

「相変わらずの臆病者ね。まあいいわ、あなたもさっさと働いてちょうだい」

 

「うるさいなぁ、こっちはこっちで色々と忙しいんだから」

 

ジャンヌ・オルタと徐福は俺を挟んで睨み合う。

 

「まったく、面倒な連中ばかりよ。マスターのせいよ?」

 

「はいはい、すみません」

 

俺は適当に返事しながら周囲を見渡す。

 

「そういえば、そっちは大丈夫だったか?」

 

「・・・アーシアが攫われたわ」

 

「・・・そう」

 

それだけ聞くと、ジャンヌ・オルタはかなり不機嫌になった。

 

「まぁ、さっきの話を聞く限りだと、あのクソ野郎のせいで教会を追い出されたって事で良いのよね」

 

「えぇ、その通りよ」

 

「ふぅん」

 

それを聞くとジャンヌ・オルタはかなり怒っている様子。

 

「転移だよ」

 

徐福が宙に指を滑らせた瞬間、俺達の周りの景色が歪んだ。

 

次元の狭間を裂くような波動が広がり、視界が一瞬で切り替わる。

 

暗い礼拝堂のような場所――埃っぽい石壁と崩れかけた祭壇が視界に飛び込んできた。

 

「うわっ!?」

 

兵藤が驚愕の声を上げる。転移慣れしていない奴らにとってはさぞ混乱だろう。

 

一方、ジャンヌ・オルタは既に戦闘態勢だ。その視線の先には――呆けた表情の青年が立っていた。

 

ディオドラ・アスタロトだ。

 

「ふふん、見つけたわよ」

 

ジャンヌ・オルタの声は氷のように冷たく響いた。黄金の瞳が細められ、唇が歪む。

 

次の瞬間、彼女の右拳が閃光のように唸った!

 

バキッ!

 

乾いた骨の砕ける音と共にディオドラの体が吹き飛ぶ。背後の石壁に激突し、粉塵を上げながら崩れ落ちる。

 

「・・・一撃で」

 

「何か?」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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