サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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死の真相と道術 Ⅷ

「あいつマジで弱すぎない?」

 

「当たり前でしょ。こんな雑魚、この場の誰だって倒せるわよ?」

 

ジャンヌ・オルタが唾棄するように言った瞬間、彼女の靴先が倒れたディオドラの脇腹を軽く抉る。

 

「ぐぼぉっ!?」

 

情けない呻き声と共に胃液が吐き出される。こいつ本当に悪魔なのか?

 

「おいアヴェンジャー、やりすぎだろ。あとで医療班呼ぶ身にもなれよ」

 

「ふん、どうせマスターが勝手に治すんでしょ?」

 

確かにそのつもりだったが、ジャンヌ・オルタの容赦なさが問題だ。

 

ふと奥の祭壇に目をやると、巨大な円形の魔法陣が展開されていた。その中央――十字架のような台座に磔にされた少女が見える。

 

「アーシア!」

 

兵藤がすぐに駆け寄る。

 

けれど。

 

「はい、ストップねぇ」

 

「うわぁ、何をするんだ」

 

助けだそうとする彼を、徐福が転ばせて、止めた。

 

「こんな、明らかに分かりやすい所に人質がいるんだから、何か罠を張っている可能性があるでしょうか」

 

それに対して、リアスさんも同意する。

 

「確かにその可能性はあるわね」

 

「罠ってどういうことだよ!」

 

兵藤が憤慨するが、ジャンヌ・オルタが涼しい顔で首を振る。

 

「そこの魔術師の言う通りよ。こんなの典型的な人質トラップでしょ」

 

「えぇぇ……」

 

兵藤が泣きそうになっている。そりゃそうなる。

 

その様子を見て徐福がため息交じりに手を挙げた。

 

「アルターエゴ解析モード」

 

突如、彼女の額から青白い光が漏れ出す。眼鏡をかけたような幻影が浮かび、そのレンズ越しにアーシアを拘束する鎖を見据える。

 

「うわぁ……これ完全にマジモンの呪い系罠だねぇ」

 

「どういうこと?」

 

「あの鎖さぁ、神器の封印じゃなくて逆転装置なの。要するに――アーシアちゃんの治癒能力を奪って増幅反転するタイプ」

 

徐福の説明に全員が息を飲む。

 

「つまり、発動条件は?」

 

俺の問いに徐福が肩を竦めた。

 

「ディオドラか共犯者の合図。もしくは――あいつが“敗北”する場合かなぁ」

 

全員の視線が一斉にジャンヌ・オルタへ向けられる。

 

「えっ」

 

「アヴェンジャーさんや……お前さっきの一撃でフラグ立てちゃったか?」

 

「さぁね、けれどあいつが戦っていたのはあんたらでしょ。だったら、部外者の私達は問題なしよ」

 

ジャンヌ・オルタが悪びれない態度で応じる。

 

「まぁ、未だに爆発していないという事は、時間差ってところね」

 

そうしていると、徐福が言う。

 

「・・・それで?」

 

「その辺の魔法陣を消せば解除できると思うけど」

 

「・・・なるほどね」

 

そうして俺は納得している。

 

「えっ、それって、どういう事なんだ」

 

「まぁ、アルターエゴだったら、出来るだろ」

 

そうしていると。

 

「まぁ、爆発はするけど、問題ないと思うよ」

 

徐福は、何気なく呟く。

 

「・・・えっ」

 

そうしていると、徐福の言葉と共に、その言葉は確かに本当になった。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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