サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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太陽と悪戯 Ⅰ

その日、俺達は街を歩いていた。

 

その目的としては今後の生活に必要になるだろう機材を買う為だ。

 

「悪いな、ランサー、こんな事に付き合わせてしまって」

 

そうしながら、俺は、今回、一緒にいるランサーへと眼を向ける。

 

「気にする必要はない。マスターに従うのは、サーヴァントだ」

 

特に気にした様子もなく、カルナはその手にある荷物を運んでいる。

 

「それにしても、ここにはやはり、ゲームの類いが多いようだな」

 

「ランサーは、こういうのはやった事はあったか?」

 

「いいや、マスターも知っていると思うが、俺は武芸に生きていた。故にこのような娯楽には縁が無い」

 

その言葉は本心であろう。実際彼は武勇に関しては尋常ではなく凄まじい人物だが、それ以外の興味は薄いタイプである。

 

だがそれでもこうして同行してくれているところから考えれば、少なくとも俺への忠誠心が高いということなのかもしれない。ありがたいことだと思いつつも、やはり申し訳なくなってくるものである。

 

「さて……それじゃあ必要なものは買い終えたか?」

 

「あぁ」

 

「ん?あれは……」

 

視線の先には見覚えのある姿があった。

 

そこはいわゆるラブホが並ぶ場所。

 

そして、そこにいる2人は。

 

「兵藤と姫島さんか?」

 

「えっ、その声は、太郎に知らないイケメン!?」

 

「ランサーだ」

 

2人にとっては、ランサーは初めての出会いという事で、戸惑っているように見える。

 

その最中で、ランサーはじっと姫島さんを見つめる。

 

「何か?」

 

「何もないなら構わない」

 

ランサーは不審そうに姫島さんを見つめる。彼女は少し落ち着かない様子で髪を整えている。

 

「何か困っているのか?」

 

「べ、別に……」

 

「だが顔色が良くない。悩み事があるのなら相談に乗るが?」

 

「えっ?そ、そういうわけでは……」

 

姫島さんが急に慌てだした。ランサーはなおも鋭い視線を送り続けている。

 

「もしかしてそこにいる男とのことで悩んでいるのか?」

 

兵藤の名前が出た途端、姫島さんは顔を真っ赤にする。

 

「そんなプライベートな話題を公共の場で……!」

 

「恥じることはない。恋愛は人間の根源的な欲求だ」

 

「あなたのその言い方が一番恥ずかしいわ!」

 

彼女が手で顔を覆うと、ランサーは首を傾げる。

 

「誤解があるようだ。俺はただマスターの友人の幸せを願っているだけだ。何よりも何かを隠して罪悪感」

 

「罪悪感って何ですか!」

 

「違うのか?」

 

ランサーが真顔で聞き返す。その純粋な表情に姫島さんは

 

「あなたには関係ありません!」

 

その叫びと共に。

 

「朱乃、これは一体どういうことだ?」

 

それと共に、姫島さんに話しかけた男性。

 

その男性を見ると共に姫島さんは。

 

「あなたには関係ないでしょ!それよりもあなたがどうしてここに!」

 

「それは今はどうだっていい!とにかくお前はここを離れろ。いくら相手が赤龍帝とはいえ、お前にはまだ早い。何よりも、この人数は」

 

そう、男性は言うが、ランサーが横に入る。

 

ランサーがスッと姫島さんの前に立ちはだかり、その父親と思われる男性—バラキエル—を遮るように間に入った。

 

「待て」

 

「何だ貴様は?」

 

バラキエルの鋭い視線がランサーに向けられる。しかしランサーは動じることなく冷静に答えた。

 

「俺はランサー。彼女のマスターの友人だ」

 

「マスター……?」

 

眉をひそめるバラキエルに対し、ランサーは微動だにせず続ける。

 

「父親として娘を案じる気持ちは理解できる。だが感情的な叱責は解決には至らない」

 

そして次の瞬間—

 

「だが同時に—」

 

ランサーの言葉は唐突に止まった。彼は数秒間沈黙し、再び口を開く。

 

「—彼女が嫌がるのは当然だ」

 

その一言を聞いた瞬間、場の空気が凍りついた。

 

「なにっ!?」

 

バラキエルの顔色が一変する。ランサーの言葉はいつも通り率直だが、今回はそれが致命的に伝わり方に影響を与えたようだ。

 

「・・・うぅん、これはカオス」

 

「太郎、あのランサーって、誰なんだよ?」

 

「まぁ、ランサーとしか言えないけど、俺の予想だけど、兵藤達の一番の天敵の可能性はあるな」

 

「はぁ?」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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