サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
兵藤と姫島さん、さらにはその父親であるバラキエルの騒動。
その後、俺達はバラキエルがなぜここにいるのか。
その事情を聞く為に、アザゼル先生に呼び出された。
「にしても、まさかそういう騒動に巻き込まれるとはなぁ」
バラキエルの1件を聞いたアザゼル先生は、腹を抱えるように笑っていた。
「まぁ、それはそれとして、あの時、見覚えのある人、オーディンさんがいたが」
「察しが良いな、俺達はこれからあの爺さんが他の神話と同盟する為に動いてくれたんだ。その護衛としてバラキエルが来たが」
バラキエルの様子を見て、ランサーはアザゼル先生にそう問いかける。
「あの騒ぎという訳か。なぜ、あそこまでこじれる必要があるんだ?あの男は父親として、娘を愛している気持ちは本心で、それを話そうとしない」
「悪魔だろうと堕天使だろうと、そういう関係は面倒臭いからな。にしても、太郎」
そうしながら、アザゼル先生はこちらを見る。
「お前の元にアーサー王がいるのは知っていたが、まさか、こいつも一緒にいるとはな」
「まぁ、今は普通に仲間ですよ。それで?」
「まぁ、その依頼内容だが。正直言ってその護衛依頼ってところだ」
アザゼル先生からの依頼は俺達にオーディンの護衛任務を任せたいとのことだった。護衛任務とは要するに戦闘行為を前提とした仕事だ。
「あの爺さんがこの地域を拠点にする間の警備をしてほしい」
「なぜ俺達に?」
「お前たちの実力は認めた上でお願いしている」
アザゼル先生は笑みを浮かべながら俺を見つめる。
「それに、今回の同盟に失敗すれば世界平和の芽がなくなるかもしれんからな。失敗したら俺たち堕天使と悪魔たちの未来もない」
「そう言う意味で、この同盟を結ばなければいけない事って事だな」
俺は理解したように頷いた。
「そこでマスターの判断だがどうする?」
ランサーは冷静に聞いてきた。
彼は俺の選択を尊重してくれるようで特に反論することはないようだった。
「報酬は十分出すつもりだし、成功すれば神話世界の安定に大きな前進になる」
アザゼル先生が言葉を続けたところで俺は深呼吸をした。
「分かった。引き受けよう」
決意を固めて答えるとランサーも頷いた。
「決まりだな」
アザゼル先生は満足そうに笑った。
こうして俺たちはオーディンの護衛任務を引き受けることになったのである。
「だが、その任務の最中、あの親子をなんとかしなければ、護衛どころではないと思うが」
「・・・まぁ、それを言われたら、確かに痛いな」
ランサーからの言葉に対して、アザゼル先生は苦笑いをしてしまう。
次回の王は
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