サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
オーディンの護衛が始まって、数日後。
現状、ランサーとグレモリー眷属の間にはかなり溝がある。
それを言うのも、ランサーがグレモリー眷属と出会った際に。
「戦闘の際には俺には近づくな。近づいたら、全力を出せないから」
「「「なっ」」」
ランサーの一言を聞くと、オーディンの護衛であるリアスさん達に言った。
だが、その一言の意味は。
『俺の持つ能力は、太陽の力を使う。だからこそ、その力を全力で出せば、太陽が弱点であるあなた達が死んでしまう可能性がある。命の保証が出来ない為、俺が戦う際には近くに来ないで欲しい』
実際その言葉は事実であり、ランサーの力はインド神話において神代の時代に存在した太陽神・スーリヤの子供であるカルナ。
故にカルナの全力を出せば。
そう考えていたが、彼らはあまり言葉を聞きそうになかった。
「まぁ、お前の家臣を多く見ていたからな。それも、かなり癖のある奴らばかりだったから、余計にな」
「まぁ、そうかもしれないけどな、実際にカルナの場合は下手に集団で戦うと危険なのは事実だからな」
このままではマズイとは思いながらも、今はその話し合いが行えない。何よりも今はオーディンの護衛と言う目的があるからだ。
そうして、護衛を行っていると、地響きがした。
空に飛んでいるはずなのに、そこまでの騒音と振動が起きている。
「マスター」「分かっている!」
そうして俺は、そのまま眼を向ける。
そうしながら見ていると、そこで行われているのは戦闘。
その戦闘を行っているのは、兵藤とおそらくは神。
「・・・ふむ、あれはロキか」
「一発で分かったか、けれど、さて、どうするか」
見つめて、既にランサーはその正体は理解した様子だ。
けれど、戦闘を行う最中では、ランサーがその戦闘に入る事は出来ない。
「・・・」
その戦闘で、俺達は下手に手を出す事は出来なかった。
ランサーがその戦闘に手を出せない理由としては、先程の通り、全力を出せない事。
だが、全力を出さなければ、ロキに対抗する事は出来ない。
だからこそ、接近している兵藤がいる以上、その戦いに入る事は出来ない。
「マスター、合図を頼めるか」
「・・・あぁ」
だからこそ、タイミングを見極める必要がある。
そう感じたように、ランサーもまた構えていた。
構えている最中。
「ランサー」
俺の言葉が合図となった。
ランサーの、その瞳が光る。
そして。
「武器など無粋。真の英雄は眼で殺す……梵天よ、地を覆え」
言葉と共に、ランサーが放った一撃。
その一撃は、兵藤が、リアスさんを守ろうと駆け、そして彼らに襲い掛かろうとしたフェンリルに放たれた。
「っ」
フェンリルは、一瞬で、その場を後ろへと下がる。
同時に、彼らの前にランサーが立っていた。
「あんたは、ランサーっ」
「言ったはずだ、戦闘の際には近づくなと」
そうして、ランサーが、彼らの前に立つ。
「貴様っ何者だ」
そう先程まで余裕な表情をしていたロキは、ランサーを警戒していた。
それは、フェンリルも同じだった。
「あえて、名乗るとしたら、ランサー。それが俺の今の名だ」
「槍兵だと、それ程の力を持つ奴など、待て」
そう、ロキはランサーをじっくりと見る。
同時に。
「なるほど、唯我太郎。かつて、死んだはずの英雄を家臣とする者の噂は聞いていたがっ」
「ほぅ、お前も気づいたようだな」
そう、オーディンも笑みを浮かべていた。
「儂も最初に見た時は驚いたわ、まさか、英雄の中でも最強と呼んでも良い存在を呼び出すとはな」
そうしながら、オーディンは呟きながら。
「そうじゃろ、施しの英雄、カルナ」
その名と共に、周囲は驚きを隠せなかった様子。
「・・・なるほど、カルナか。ならば、この程度では未だに準備武装のようだな。ならば、ここは一旦、退かせて貰う」
そう、ロキは、その場を去って行った。
そうして、ここでの騒動は一旦、終わりは迎えた。
最も、本番はここからだろう。
次回の王は
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