サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「えっと、その確認したいのだけど、良いかしら?」
「なんだ?」
「ランサー、そのあなたの本当の名前はカルナという事は理解したわ。けれど、それが共闘出来ない理由とどう繋がるのですか?」
「理由か、簡単に言えば、俺の力は、父、太陽神スーリヤから受け継がれている。故に、俺の力の多くは太陽の炎と同じだ。太陽の力故に、お前達の弱点である悪魔が近くにいれば、どのように弱めても、お前達に大きなダメージを受けるだろう。
そして、それを考慮しても、お前達自身の本来の力を発揮出来ない可能性がある」
「つまりは」
「俺と共闘すれば、お前達が弱体化するだろう。そう考えれば、お前達と共に戦えば、死んでしまう可能性がある。故に俺とお前達は別々の敵を対処した方が良いと考えた」
そう、カルナからの説明を聞いた一同は全員が納得しながらも、微妙な顔をしていた。
「そっそれは、もっと早く言えなかったのか」
「言うとは何の事だ?俺は初めから事実を言っただけだ」
「明らかに言葉が足りなかっただろ!」
そうして、兵藤が突っ込んでしまった。
「まぁ、ランサーの性格は昔からこうだからな。本当に凄く良い人で、頼まれたらどんな事もやってしまうぐらいだから。ただ、言葉が一言足りないような一言多いような」
「あっあぁ、それはまぁ、うん。部長を助けて貰ったから、それは分かるけれど、その」
「なんだ?」
「カルナって言う、英雄はあんまり知らないけど、強いよな」
その呟きに対して、横に入って来たのは。
「強いという言葉では足りないな。もしも、カルナが復活しているとなれば、禍の団は勝てるかどうかも怪しいな」
「ヴァーリ!」
その言葉と共に、俺達の話に入って来たのは、ヴァーリだった。
その後ろには、彼のメンバーだと思われる面々がおり。
「彼がアーサー王従える人物か」
「なんというか、結構普通に見えるけど、やっぱり凄いのかねぇ」
「・・・手、出すにゃよ」
「分かっているって」
そう、軽い話し合いをしている面々の中に黒歌もいた。
黒歌がいた事に対して、小猫ちゃんは僅かに震える。
最近、卑弥呼が彼女と一緒に接しながら、これまで迫る事が出来なかった心のケアも行っている為、多少は良くなっていると思うが。
「ヴァーリ、なんでお前が」
「何、北欧の神の1人であるロキにフェンリルと戦えると聞いてね、一時共闘を申し込もうと思ったのだが、まさかカルナがいるのは想定外だったからな」
「お前も、そんなに警戒する程なのか」
そう言うと、ヴァーリは続ける。
「あらゆる武芸に精通し、神々でさえ破壊は困難とされている黄金の鎧、あらゆる存在を焼き尽くす炎の槍。それらを聞けば、この場にいる面々が全員で戦っても勝てると思うか?」
「っ」
それだけ聞いたら、ランサーの強さに納得した様子。
「別に俺は強くなどない。何よりも時代が進めば、俺以上の強者など簡単に誕生する。故に俺は鍛錬を欠かさずに行うだけだ」
「まぁ、結構、色々とあったからな。実際にあの時の戦いはヤバかったからな」
「ふむ、あの時か、確かにあの時はな。だが、マスター達のおかげで、勝利出来たからな」
そう、俺はこれまでの戦いを思い出していると。
「待て、カルナ程の強者でも危険な出来事だと、それは一体」
「まぁ、特に気にしなくて良いよ、この世界には特に関係ないから」
俺はあくまで、そう言いながら、話を終わらせる。
実際に、俺が戦ったのは、別の世界の出来事だから。
次回の王は
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