サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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太陽と悪戯 Ⅶ

ロキが冷笑を浮かべる中、俺は左手を掲げた。

 

「お前のその自信、その思い上がりを今から打ち砕く」

 

周囲の空気が凍りつくような緊張感が漂う。

 

俺の左手の令呪が脈動を開始する。赤い光が奔流となって溢れ出し、大地が微かに震え始めた。

 

ロキの嘲笑が一瞬止まった。その眼差しが鋭くなる。

 

「……ほう?」

 

俺は迷わず叫んだ。

 

「令呪を以て命ずる──カルナ!」

 

それと共に、3つの令呪が発動する。

 

右手を掲げ、強い口調で宣告する。

 

「第一の令呪!――汝の限界を超えよ!」

 

赤い光の波動がカルナを包み込む。その身体から黄金の粒子が舞い散り始める。

 

ロキが眉をひそめる。彼自身も異変を感じ取ったようだ。

 

「第二の令呪!――太陽神スーリヤの祝福をその身に宿せ!」

 

さらに強烈な閃光が走る。カルナの全身から黄金の炎が噴き上がり、その輪郭を眩い輝きで塗り替えていく。

 

ロキの表情が初めて崩れた。驚愕と疑念が入り混じった表情を浮かべる。

 

「第三の令呪!――汝に与えられし力を解放せよ!」

 

決定的な命令と共に、全ての令呪が解き放たれた。

 

赤い光柱が天を貫き、黄金の炎がカルナを中心に渦巻く。その中心で一人の英雄が生まれ変わりつつあった。

 

轟音と共に閃光が周囲を焼き焦がす。その余波だけで荒野の岩石が砕け散った。

 

「な……」

 

ロキの言葉が途中で途切れる。彼は信じられないものを見る目で目の前の光景を見つめていた。

 

閃光の中から姿を現したのは──

 

赤く逆立てた髪。炎のように揺らめく鮮烈な色彩。

 

赤い翼が背中から大きく広がり、宙に舞う黄金の羽毛がまるで無数の星屑のように周囲を彩る。

 

そして何より――

 

カルナの全身を包むのは、神性そのものを表すかのような黄金の装甲。それはただの鎧ではなく、太陽神スーリヤの権能そのものを形にしたものだ。

 

だが最も特徴的なのはその双眸。

 

煌々と輝く黄金の瞳。その奥底には古代インド神話最強の英雄の魂が燃え滾っていた。

 

ロキの唇が震える。

 

「これは……まさか……」

 

「さあ行くぞマスター!」

 

カルナの声が響く。それはもう人間離れした荘厳さを持っていた。

 

彼の周りに集まる黄金の粒子がさらに勢いを増し、渦を巻き始める。

 

「今こそ示そう――神話時代に比肩する究極の姿を!」

 

カルナが両手を広げると同時に――

 

赤い翼が大きく羽ばたき、一気に天高く舞い上がった。

 

その姿はまさに太陽神スーリヤそのもの。神話から抜け出したかのような圧倒的存在感。

 

「我が名はカルナ! これより開始するは──」

 

空を覆い尽くすほどの黄金の光が放射される。

 

ロキが後ずさりする。

 

「馬鹿な……こんなことが……」

 

その声さえ掻き消されるほどの轟音と共に、カルナは告げた。

 

「"梵天太陽神スーリヤ"の化身なり!」

 

一瞬の静寂。

 

そして――

 

天と地を揺るがす神々しいまでの咆哮が響き渡った。

 

その姿を見上げながら、俺は小さく笑みを浮かべた。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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