サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
学園の青春で最も代表となる行事、それは修学旅行。
「今回の修学旅行に来るけれど、かなり危険なんだよなぁ」
「危険って、一体」
「現状、サーヴァントの中でもかなり危険だからな」
その言葉に対して、兵藤達は冷や汗をかく。
「なっなんで、そんなのを」
「京都に大きく関連するから。まぁ、真名を隠すのも出来ない程に有名だけどね」
「一体、どのようなサーヴァントで」
「あっ、丁度来ている」
その言葉と共に、全員がその方向に眼を向ける。
「おっ、ようやく見つけたぜ、マスター!」
「おっ、待っていたぜ、バーサーカー!」
その大声に反応したのは――兵藤のグループではなく、その方向にいた一際目を引く存在だった。
金髪のおかっぱ頭にサングラス。黒革のジャケットを羽織り、鎖のネックレスが胸元で揺れている。
誰がどう見ても"昭和のヤンキー"……いや"平成初期の暴走族"といった風貌だ。
そしてそのいでたちにまったく似合わない豪快な笑い声をあげながらこちらへ歩み寄ってきた。
「おっおい、太郎まさかと思うけど」
「坂田金時っす!」
先制パンチのように自己紹介してきたのはその男――バーサーカークラスの坂田金時だった。
「えっ!?」
「これが坂田金時……!?」
兵藤達の顔色が変わるのが分かった。目が点になり口が半開きになっている。
伝説では鬼退治で有名な源頼光の四天王の一人だ。
「こっこれまでも驚きはあったが」
「そっその、そんなに危険人物なんですか、その坂田さんは」
「・・・何を言っているんだ?金時は全然危険じゃないぞ」
「えっ?」
俺の言った一言に彼らは驚いた様子だ。
「いや、見た目はかなり危なそうに見えるが」
「そうか?俺としてはかなりゴールデンにイカしていると思うけど」
「サングラスでかなり怖い印象がありますが、それは一体」
「・・・こう言っては失礼だと思うが、俺は、その、あんまり女性を直視するのが苦手だからな」
「見た目とのギャップが凄まじいな」
木場のツッコミを俺は苦笑いをするしかなかった。
坂田金時は性格は非常に温厚で優しく誠実な青年であった。
「そういうビビらせるような事を言うなよなぁ本当に。第一、それを聞いて、なんで危険なんて言うんだ?」
「だから、誰も坂田が危険なんて言っていないぞ、俺が危険だって言うのは「酷いなぁ、マスター、うちをそんな風に思っていたのぉ」・・・こっちの方だ」
そうして、何時の間にか俺の背後にいた彼女に眼を向ける。
「えっと、この女の人が?」
「へぇ、これはこれは、マスターの知り合いだと思っていたけど、本当につまみ食いしたくなるなぁ」
「っ」
それと同時に、放たれた僅かな殺気。
その殺気に、兵藤達が思わず構えようとする。
「その辺にしておけよ」
「あらまぁ、ちょっと遊んだだけやのに、まぁ京都で美味い酒を飲めるのだったら、今は良いけど」
そう言って、大人しくなった。
「という事で、今回の京都にいる奴らと直接会わないといけない、アサシンだ。坂田は、彼女の見張り役だ」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王