サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「うわっ!マジかよマスター!?」
金時がサングラス越しに目を丸くして京都駅を見上げた。巨大なガラスドーム構造の駅舎が朝日に輝いている。
「おいおいおい!俺が知ってる京都市電の終着駅はもっとこう……情緒ある木造建築だったぞ!?」
「おう金時!昔と今じゃ全然違うんだよ!」
「なかなかにゴールデンにイカしてるじゃねぇか!」と金時は笑いながら腕組みをした。
「こいつが噂の新幹線停車駅か!車掌さんも立派な制服着てるしよォ!」
駅員が怪訝そうな顔でこちらを見ている。まあ無理もない。
坂田が現代の駅で大はしゃぎしているのだ。
一方アサシンはというと——
「あらまあ……」
ぽかんと口を開けたまま改札口を眺めている。目線は自動改札機を行ったり来たり。
「えらい小綺麗になったもんやなぁ……昔はみんな紙の切符で」
「おいアサシン、いつの時代と比べてんだよ」
「そらもちろん江戸時代よ〜?幕末あたりかなぁ?」
「お前平安時代生まれなのに江戸の記憶もあるのか……」
周囲をキョロキョロ見回す彼女の反応はまるで外国人観光客そのもの。
だが。
「ふふっ、こんなに人がいたら、つい」
アサシンの目に一瞬だけ危険な光が灯った。俺は即座に察知する。こいつが本性を出す前に——
「おらっ!行き先はこっちだぜアサシン!」
突然、バーサーカーがアサシンの首根っこを掴んで引っ張っていく。
「ふふっ、いけずやなぁ」
「マスターから聞いただろ?お前みたいなのが街中で『つまみ食い』したら大事件になんだよ!」
そう言いながらバーサーカーはアサシンに対して、呆れたように怒鳴る。
その光景を見て兵藤達は冷や汗を流す。
「あの2人が仲良いのか悪いのか分からないな」
「坂田さんがあれで止めれるからな。とはいえ、2人とも相当な実力者だ」
兵藤達は坂田とアサシンの実力を見抜く。
「そっ、そんなにですか」
「けど、金太郎だよな、俺の中のイメージだと、クマと相撲した程度しか知らないけど」
「だけど、これ以上ないぐらいに頼りになるぞ、それにまぁ、そのクマがヤバいからな」
「はっ?」
俺の一言に対して、兵藤は少し首を傾げた。
「いや、確かにクマはヤバいのは分かるけど、そんなにか」
「・・・まぁ、実際に出番があるかどうか分からないけど、俺が見た限りだと、フェンリルにももしかしたら勝てる可能性があるからな」
「日本のクマ、それ程の」
「いや、真剣になるなよ」
「けど、あの金太郎のクマだろ?一体どんな」
それと共に一同が考えているクマとは、確実に別物だと思う。
「とりあえず、俺はこの後、京都の偉い人に呼ばれたから、本当にな」
次回の王は
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妖怪王
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怪獣王
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幻想王