サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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修学旅行の雷と鬼 Ⅴ

霧が辺りを覆い始めたのはちょうど街に辿り着いた頃だった。

 

「おや? 知らない間に迷宮から抜けちゃったかな?」

 

アサシンが不思議そうに首を傾げる。しかしバーサーカーの反応は違った。

 

「……違ぇな。これは人為的なもんだ」

 

彼の第六感が危険を告げる。刹那―。

 

俺達の周囲を囲むように現れたのは、不穏な奴ら。奇妙な紋章を刻んだ黒装束の集団。

 

「ようこそ、英雄志願者諸君」

 

先頭に立つ男がニヤリと笑う。

 

「絶霧……聞いたことがあるぜ」

 

俺はアザゼル先生から聞いていた情報と照合したが、禍の団に、その持ち主がいるとはな

 

「なるほどねぇ。面白そうな玩具を持ってるみたいやけど……」

 

アサシンが指を鳴らす。霧の中で髪が揺れる。

 

「うちの遊び相手にしては弱そうだねぇ?」

 

挑発に応じるかのように男が指を鳴らすと霧が濃くなった。

 

「それで、俺達に何の用だ」

 

俺の言葉に対して、中央にいる中華服を身に纏った男は笑みを浮かべながら。

 

「そうだね、単刀直入に言わせて貰う。我らと共に来てくれないか、唯我太郎」

 

「・・・はぁ?」

 

唐突な提案に俺は困惑してしまう。

 

「我ら、英雄派」

 

「・・・というと」

 

「分かるかい。英雄として栄誉ある歴史を残したいと思う集団。しかし、その大多数はその名誉ある歴史を残せる人間は極少数だ」

 

「・・・・・」

 

俺は黙ったまま聞いている。

 

「故にだ。我ら英雄派は英雄足り得る集団なのだ」

 

「英雄だと」

 

「人間がどこまで行けるのかを知りたいを基本理念としており、神や悪魔などといった超常の存在に挑むことを目的としている」

 

その言葉に対して、俺は吐き捨てるように告げた。自分達の正当性を説くために、己を高く持ち上げる。けれども。

 

「笑わせるな」

 

「・・・何?」

 

その言葉は、奴らに向けて俺が言い放った言葉。

 

「英雄派だか、なんだか知らないけど、何の覚悟もなく大口を叩くお前達が英雄なんて名乗るんじゃない」

 

その言葉に、彼らは黙ったまま俺を見る。俺は続けた。

 

「俺がこれまで出会った英雄達は、誰もが芯があった。その誰もが、ここにいる誰よりも強く逞しい」

 

「ふん、口先だけならなんとでも言える」

 

「どうでもいい。誰が何と言おうと関係ない。俺が信じるのは自分と仲間達だけだ。そして……」

 

俺はバーサーカーとアサシンに目配せする。彼は無言で頷いた。

 

「俺のサーヴァントを侮辱することは許さない!」

 

「そうか、ならば、ここで死んでもらおう」

 

そうして、中華服を着ていた男は俺を指差すと。

 

「新世代の英雄の為に」

 

そうして、眼前にいる英雄派と名乗る奴らとの戦いが始まる。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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