サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
その日の放課後。
俺は、その人物と会うのを心待ちしていた。
長い学園生活ではあった。
けれど、俺にとっての重要な出来事の為、待っていたのだが。
「ふむ、この状況はどうしたら良いのか」
その日、俺はこの駒王街に引っ越してきた幼馴染みである絶花を迎えに来た。
彼女は年齢としては中学校の為、中等部におり、彼女を案内する為にここに来たのだが、その状態はまさしくカオス。
なぜかゼノヴィア、イリナ、アーシアの3人がおり、彼女達と相対するように絶花が震えていた。
その後ろにはおそらくは同じ中等部だと思われる2人が見えたのだが。
そうして、迷っている間に、俺を見つけた絶花は。
「太郎!」
「むっ、太郎か?知り合いなのか」
ゼノヴィアが俺の方に説明を求めてきた。
「知り合いというよりも、幼馴染みだ」
「えっ、太郎さんの幼馴染み!」
「なるほど、それならばこれまでの噂が一気に信憑性が増してしまうわ!」
「えっえっ」
何やらかなりとんでもない誤解をしているようだが。
「太郎!お願いだから、なんとかして!こういう時の太郎の口でなんとか誤解を解かせてよぉ!」
「誤解って言ってもなぁ」
そうしながら、俺は絶花に思いっきり頭を揺らされながらも、腕を組む。
「絶花ちゃんって、やっぱり大物だったんだねぇ」
「いや、なんでそうなるんですかアヴィ先輩!」
「だって、その人、裏でもかなりとんでもなく有名だよ」
「えっ、太郎が?」
それに対して、絶花は首を傾げる。
「春頃に現れると共に、彼は数多くの英雄を従えた王という事で」
「えっと、英雄って、まぁ確かに皆は強かったし、おかげで私もお世話になったけれど」
絶花が自覚しないまま、周囲にはかなりとんでもない人物だと認識されていた。
絶花は必死になっている。
けれど、彼女は気づいていない。
何時の間にか、彼女は周囲からかなり眼を向けられている事に。
「ふむ、気になる事が一つあるのだが、その彼女はやはり強いのか?」
「強いか?勿論、強いぞ。最後に絶花と戦って以降はどうなっているのか知らないけど、マシュに単独で勝ったからな」
「もぅ、マシュさんもあの時は本気じゃなかったんだから、まぁ、今はなんとか本気になって貰えるようにはって」
そうしていると、ゼノヴィア達は驚いたように眼を向けていた。
「まさか、あの状況を逆転させた彼女と互角とは」
「・・・たっ太郎、その、どういう事なの?」
「えっ?少し前に未来から来た変な奴と少し前にぶっ倒した神が襲撃した。それを相手にマシュと青子さんがなんとかしたんだ」
「そんなマシュと互角とは、やはりとんでもないな、宮本絶花」
「ごっ誤解だよぉ!」
かなり誤解をしている様子の絶花が悲痛な叫びを上げる。
だが。
「宮本絶花・・・」
「もしかしてですけど、駒王学園ではかなりとんでもない生徒って事ですよね」
「えぇ、そうみたいだねぇ」
俺以外の3人は満場一致で同じ結論に至った。
「まぁ、とりあえずは今日の晩飯は豪華だからな」
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王