サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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転校した幼馴染みと無限 Ⅳ

絶花の決闘の立ち会いをする事になった。

 

実際の所、決闘の立会人という立場になっても、それが何時行われるのか分からない以上は。

 

「それにしても、近いうちに文化祭があるってのに、こういう騒ぎは本当に迷惑だな」

 

そう呟きながらも、俺はエミヤに対して、そう尋ねた。

 

現在、駒王学園では近く行われる文化祭の為の準備で大忙しだ。

 

だが、現状、俺はどこの部活にも入っていない事もあり、屋上にてサボっている。

 

しかし、それは学業であり、実際にはエミヤに頼んでいた情報を聞く為である。

 

「全く、君は王を目指すと言うのならば少しは過保護は止めたらどうだ?」

 

「・・・過保護のつもりはないんだが」

 

俺はそう呟きながらも、思わずエミヤに向けて言ってしまう。

 

だが、エミヤはそんな俺の心境を読んでいるように、こちらを睨んでいた。

 

それに対して、俺は既に言い訳する事が出来ない為に眼を逸らす。

 

「分かっているつもりだけど、どうしてもな」

 

「それが悪いというつもりはないがな、なんだって、あの体験をしたならば」

 

そうして、俺の、グランドオーダーでの出来事を思い出す。

 

そう、あの体験は。

 

「エミヤ」

 

「なんだ?」

 

「俺って、怖がり過ぎるのかなぁ」

 

「はぁ、何を言うかと思えば」

 

それと共に、エミヤはため息を吐く。

 

思えば、彼とは、カルデアでの戦いの初めの頃からの付き合いだ。

 

それを考えれば、俺の考えは簡単に分かるかもしれないな。

 

「確かに臆病と捉える人間はいるだろうな。だが、私はそれが間違っているとは思わない」

 

「何故なら」

 

エミヤがふっと唇を緩めた。それは戦士の慈愛に満ちた笑みだった。

 

「その恐怖こそが君を生かした。失う痛みを知ったからこそ、カルデアで最後まで仲間を守り抜いたのだ」

 

「……」

 

「怖れることは恥ではない。それを認め、なお前に進むことが王の資質だ」

 

沈黙が流れる。

 

俺は屋上の柵に凭れかかり、夕焼けを見つめるフリをした。視界の端でエミヤが微かに肩をすくめるのが見えた。

 

「さて、例の《決闘》だがな――」

 

話を切り替えるようにエミヤが咳払いをした。

 

「分かっているよ、あの後輩の後ろにいる奴らの事だろう」

 

「さすがにそこまで察していたか」

 

エミヤは皮肉な笑みを浮かべる。

 

「エミヤ、一つ確認したい事がある」

 

「なんだ?」

 

「決闘の内容はあくまでも宮本絶花とリルベット・D・リュネールの正々堂々の一騎打ちだな」

 

「話を聞く限りだな」

 

「ならば」

 

俺はゆっくりと息を吸った。

 

「なら邪魔する奴らを潰すのが立会人の役目ってワケだ」

 

俺の宣言にエミヤの眉が跳ね上がる。

 

「……君の過保護が王の慈悲と呼べるものかどうか、見極めさせてもらおう」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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