サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「・・・はぁ、本当に面倒な事になったなぁ」
未だに、どう話せば良いのか分からず、悩んでいる。
俺は欠伸をしながら、昼休みに机にうつ伏せている。
「・・・・・・」
今日もこの調子。
そんな時だった。
「太郎?どうしたの」
俺がそう、悩んでいる時に話しかけた声。
その声に対して、俺はすぐに振り返ってしまう。
「絶花?どうしたんだ?」
「それはこっちの台詞だよ、その、太郎が少し前から悩んでいる様子が見られて」
「そうなのか?」
絶花の言葉に対して、俺は首を傾げる。
「・・・うん、太郎の事はいつも気にかけてるから」
絶花は頬を赤く染めて、恥ずかしそうに言う。
「そうだな」
絶花は、サーヴァント以外に俺の事情を知っている人物。
ならば、せっかくだから話そう。
「だからこそ、俺は人理修復に関する話をするべきだろうけど、果たして、話して良いのか」
そうして、俺は先日の事件から続いた悩みを打ち解けた。
そんな俺の話を聞くと、絶花は首を傾げながら呟く。
「太郎が悩んでいるのは分かるけど……その、話すならちゃんと全部話せばいいんじゃない?」
「え?」
思わず顔を上げる。
「だって……私たちの関係って昔からそうじゃん」
絶花が小さく笑う。
「太郎が難しい本読んでて分かんないとこ教えてくれたり、私が分からないゲームの攻略法教えてもらったり」
「そういうことじゃないよ。それに、俺と絶花の関係とは「だめだよ」っ」
俺がすぐに返答しようとすると、絶花が言葉を無理矢理止める。
それと共に真面目な顔になる。
「太郎はまた一人で抱え込んでる。そんなのダメ」
「でもな」
「私……太郎のこと信じてるから」
その言葉にドキリとする。
「太郎が話すことで皆に迷惑かかるかもって思ってるならそれは違うと思う」
絶花が立ち上がる。
「少なくとも私はずっと太郎の味方だから」
夕焼けが教室に差し込み、絶花の横顔が綺麗に映えた。
絶花の言葉を聞くと、俺は思わず眼を見開く。
「・・・そうだよな」
まるで、これまでの悩みが馬鹿みたいに思えるほどだ。
「それに、私は太郎の事を誰よりも信じているから」
「ああ」
俺はそんな絶花の言葉に笑顔で答える。
すると。
「それじゃあさ、こうしようよ!」
絶花が急に提案してきた。
「一緒に考えよう?どうすればみんなに説明できるか」
「・・・・・・ああ」
俺は思わず苦笑する。
「それじゃあ太郎。早速明日から作戦会議ね!」
絶花は笑いながら言う。
「・・・ふふっ、それじゃあ太郎と一緒に頑張ろうかな」
絶花の無邪気な笑顔に俺も釣られて笑顔になる。
「そうだな」
俺たちはそのまま下校時間ギリギリまで話し込んだ。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王