サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
俺の話を一通り、聞き終えると共に、全員が一旦、落ち着きを取り戻すまで待っていた。
「・・・それで、聞きたいのだけど、あなたが悩んでいるのは一体」
「まぁ、簡単に言うとリゼヴィムのバックにいる奴についてだ」
それと共に、現状の俺が悩んでいる事を素直に言う。
「バックにいるって」
「まぁ、太郎の話を聞いた後を考えれば、確かに気になるな。なんだって、本来ならば知る事がないはずの他の世界の技術を持っているんだからな」
「それは、確かに」
それと共に、俺が言いたい事が理解出来たようにアザゼル先生が代わりに説明してくれた事で、多少省けた。
「けれど、お前と敵対する奴はいるのか?」
「それが結構いるんだよなぁ、というよりも心当たりが多すぎて困る」
「心当たりが多いって」
そう呟きながらも、俺がまず思ったのは。
「おそらく、俺と同じように向こうの世界の知識を持つ奴だと考えられる。そう考えれば、俺よりも強い奴なんて、ヤバいぐらいいるからな」
「たっ太郎よりも」
「俺は基本的に家臣、いやサーヴァント達を頼りにしている所があるからな」
「マスターはそれが一番の武器だからな」
「反対に言えば、それ以外は弱い」
それは俺はロストベルトでの戦いを思い出す。
ロストベルトで戦ったクリプターは、誰もが俺よりも強いマスターだらけだった。
全ての戦いに勝つ事が出来たのは、本当に運の要素があまりにも多すぎた。
「けれど、それを考えれば、この中での候補なんて1人しかいないけどな」
「候補って一体」
「俺が滅ぼした7つの世界のマスター、クリプター達だ」
「それって、あの時の、一体何が」
「・・・まぁ、先程の戦いが終わった後に起きた事件だ。そこでは『何かしらの巨大な事件などを契機に、全く別の歴史を歩んだ世界』だな」
「そっそれはなんというか、想像しにくいけど」
「そうか、この中では兵藤が一番想像しやすいと思うけど」
「おっ俺か!?」
俺の言葉に対して、兵藤が一番、驚いた声を出すが。
「それじゃ、聞くけど、悪魔や天使の存在が本当にいるのを知ったのは、今年だろ」
「ぁっ」
そうすると、兵藤が納得したように。
「なるほど、つまりは、その世界には俺達のような堕天使もいない、本当に別の世界がある訳か」
「あぁ」
だからこそ、思い出すのは、消えていった全ての世界。
その世界に対して、未だに拭えない罪だと理解している。
「だからこそ、クリプターの中で最も戦いたくない2人の可能性はないな」
「戦いたくない2人って」
「・・・まず、間違いなくここにいるメンバーだけでは勝てない2人、キリシュタリア・ヴォーダイムとデイビット・ゼム・ヴォイド。勝てたのが奇跡すら生温い先輩達だよ」
「それって一体」
「・・・それを話すのはあまりにも長すぎる。だからこそ、分かった事がある」
戦ってきたクリプターの中で。
その可能性が最も高い人物。
いや、この場合だと、そう思いたい人物と言っておこう。
「ベリル・ガット、最初から最後まで敵だったクリプターだ」
次回の王は
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