サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
「くっクリプターというのもそうだけど、そのベリル・ガットってそんなに危険なの」
「あぁ、戦闘能力は状況によって変わるけど、その考えは恐ろしくある」
過去の戦いを思い出しても、ベリルが仕掛けた数々の戦略は人道に外している物が多くあった。
それらの戦略を前にして、今も生き残る事が出来たのはぺぺ先輩がその身を犠牲にしてくれたおかげでもある。
「未だに姿が出ていないし、本当にそいつかも分からない。けれど、もしも戦う事になるとしたら、俺の中では奴だと考えている」
他にも多くの候補はいるだろうが、それでも一番に思いつく人物として、俺はベリルを選んだ。
「あとは、どのような手でサーヴァントを召喚したのかだな」
「サーヴァントの召喚はやはり厳しいのか?」
「俺の召喚に関しては、どうやら俺の神器である王国の駒が変質した影響らしいが」
「まさか、ここで王国の駒が出てくるとはな」
「アザゼル先生、知っているんですか?」
「まぁ、簡単に言えばお前達も知っている悪魔の駒の元になった神器だ。最も、今はそれが変質しているようだが」
「まぁ、これを媒介にする事で、カルデアのサーヴァントのごく一部を召喚する事が出来た。そして、その英霊を媒介に別の英霊を入れ替えて召喚する事も」
「レーティング・ゲームの時の現象はそういう事なのね」
それと共に、これまでの戦いで謎だった部分が明らかになったように頷く。
「なんだか、とんでもないな。お前の神器の禁手なんだろ。あれだけの神器の力を持っている以上は」
「えっ、いや、これは結構初期段階から。というよりも未だに変化していないぞ」
「・・・えっ」
「まぁ、使っている力の大半は英霊の方に依存しているから神器の方はあまり使っていないから」
「神器が未だに禁手じゃないのに、既にこの段階って、既に世界が崩れかけているだろ」
「下手したら、本当に世界のルールを壊せそうな力なのに、まだ先があるとはな」
「けれど、それを考えたら、本当にそのベリルは一体、どうやってサーヴァントを」
そうして、疑問に思う最中。
「・・・おい、太郎に聞きたいが、そのサーヴァントってのは元々は聖杯を求めて、召喚に応えるんだよな」
「あぁ、そうだけど、それが」
「だったら、あれしかねぇだろう。いや、むしろ、この組み合わせならばあり得るだろうな」
アザゼル先生は何やら知っている様子で呟く。
「あり得る組み合わせ?」
「幽世の聖杯、魂さえサルベージすることができれば死者の蘇生すら可能とする桁違いの力を保有している代物だが、お前の言うような知識が、そのベリルって奴が持っているとしたら、それを行う事も可能だ」
まさか、ここに来て、俺達の前に現れた聖杯が現れるとは、思いもしなかった。
次回の王は
-
妖怪王
-
機械王
-
怪獣王
-
幻想王