サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
リゼヴィムがニヤリと笑いながら手を掲げる。
「さあ初代魔王諸君!あの生意気な小娘を吹き飛ばせ!」
赤いドレスの女が扇子を翻し、老練な男が銃口を向け、鎧の男が斧を構え、銀髪の男が氷のような眼光を放つ。
四方向からの同時攻撃。
炎・弾丸・斬撃・凍気──すべてが白野を貫く軌跡を描く。
リゼヴィムは哄笑した。
「愚かな!その程度の覚悟で──!」
──その時。
「……うるさいなぁ」
爆煙の中から響いたのは、平然とした少女の声だった。
「え……?」
リゼヴィムの笑みが凍りつく。
煙が晴れると、そこには傷一つない白野の姿。ただし……
白野の眼前には——七枚の赤い盾。
「……っ!?」
リゼヴィムの嘲笑が即座に消え去る。
【熾天覆う七つの円環】——アーチャー・無銘の宝具が展開されていた。四大魔王の猛攻が一枚も突破できない完璧な防御壁。
「まったく、君も無茶をするようになったな」
「そうかな、まぁ後輩の前だから少し格好をつけたくなったのかもね」
「なるほど、ならば、私も力を貸そうか」
それと共に、アーチャーもまた、そのまま構えていた。
「おいおい、そこにいるチミは確か唯我太郎のサーヴァントじゃないか」
「そうだな、だが、現状はもう1人のマスターである岸波白野のサーヴァントでもある」
「どっどういう事」
それに対して、リアス達も混乱した。
「私は確かにムーンキャスターである。だけど、同時にかつての戦いで絆を深めたサーヴァント達のマスターになる事も出来る。そして、そのサーヴァントは」
白野の号令が響くと同時に——
「みこーんっと!玉藻!参上です!ご主人さま♡」
ぽん!と煙と共に現れたのは玉藻の前。
「我を呼ぶとは、なかなか良い趣味だな?」
優雅に袖を払うギルガメッシュ。
「ふん……やっと戦場に出られるのか」
無表情ながら少し嬉しそうなアルテラ。
「おおー!なんか面白そうなパーティーじゃん!」
快活に叫ぶシャルルマーニュ。
「まったく……余を玩具扱いするとは良い度胸だぞ?」
ふわりと舞い降りるドラコー。
計6人のサーヴァントがズラリと並ぶ。
「ちょ!?なんでサーヴァント持ちのマスターが増えとんねん!?」
リゼヴィムの絶叫が虚しく響く。
「いやぁ、結構張り切ったけど、実は、私って召喚して維持する時間ってそんなにないんだよね。まぁマスターのサーヴァントを共通する事によって、かなり魔力は維持出来るけどね」
「あっ、私はご主人様の言葉で、即参上!しただけですけどね」
そうした状況の最中、白野は。
「さぁ、始めようか、マスター同士の戦いをね」
次回の王は
-
妖怪王
-
機械王
-
怪獣王
-
幻想王