サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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聖杯最終決戦 Ⅰ

病院を後にした我々は即座に冥界へ向かった。そこで待ち受けていたのは予想を遥かに超える光景だった。

 

「なんだこれは……」

 

目の前に広がる異形の軍勢に思わず息を呑む。かつての上級悪魔たちが人間としてサーヴァント化している。その数は百を超えているだろう。

 

「聖杯を使った無秩序な召喚ね」

 

白野先輩が眉をひそめる。彼女の視線の先には巨大な魔力炉があった。

 

「ベリルの目的は冥界支配か」

 

アザゼル先生が歯噛みする。

 

「違う」

 

俺は直感的に否定した。これは単なる征服行為ではない。

 

「この状況での混沌だろうな」

 

そうして、よく見れば、そこには見た事のないサーヴァントがいる。

 

けれど、そのサーヴァントは、誰もが狙っているのは、この冥界での住人。

 

「あれは、もしかして」

 

「知っているのか?」

 

それを見て、姫島先輩が反応をする。

 

「・・・既に討伐されたはぐれ悪魔です。けれど、なぜ」

 

「なるほど、ある意味、ここはそういう所にぴったりっていう事か」

 

「どういう事なの?」

 

リアス先輩が疑問に思ったように問いかけられ、俺はとある特異点での出来事を思い出す。

 

「死想顕現界域トラオム、そこでは皆一様に人類史への強い敵意を刷り込まれて「汎人類史への叛逆」を目的として動いているという、何もかもが異常な超危険地帯だ。この状況はそこに大きく似ている」

 

「それって、つまり」

 

「ここにいるサーヴァント達は、ある意味、それに似ている。まぁ、そう考えるとベリルが好きそうな光景かもしれないな」

 

過去、ベリルが行った事を考えれば。

 

背中に寒気が走る。もし完全に成功すればこの世界全体が混沌に飲まれる。

 

「阻止しなければ」

 

絶花が刀の柄を握りしめる。

 

「けれど、どうやって」

 

「一番に考えれば、聖杯へと真っ直ぐと向かうのが良いな」

 

「聖杯までって、どうやって、この数は」

 

それに対して、俺は。

 

「本来ならば、不可能な事。けれど、俺の神器も禁手へと至ったおかげもあってか少しは出来るようになったしな」

 

「出来るようになったって」

 

そうしながら、俺は、手の甲にある令呪を構える。

 

「令呪をもって、命ずる!来い、サーヴァント達!」

 

その叫びに合わせるように、俺の横に現れたのは、この世界でのサーヴァント達。

 

「ここで、まさか全員が揃うなんて」

 

「・・・これまでは、数人程度だったのが、揃うと」

 

そうして、俺達は、並びながらも。

 

「・・・所でマスター」

 

「なんだ、アーチャー?」

 

「向かうのは良いが、被害を考えているのか」

 

「・・・」

 

それに対して、俺は腕を組む。

 

ここにいる面子ならば、確かに問題ないけど。

 

「・・・まぁ、いける気がする」

 

「えぇ」

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
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