サムライガールの幼馴染みは王様を目指す 作:ボルメテウスさん
まず、初めに行った事。
それは、今回の元凶とされるベリルを見つけ出す事だった。
「ここから、かなりの距離が離れた地点に強い魔力反応。間違いなくベリルの拠点ね」
白野先輩が表示したホログラム地図を睨みながら俺は唸った。
車でも半日以上かかる距離だ。しかも悪魔たちの軍勢を掻い潜りながらなんて。
「ふふっ、まぁ策はある」
その言葉と共に出てきたのは師匠だった。
「師匠!何か策があるのか!」
「あぁ、面白い方法が一つ」
それと共に、見つめた先には。
「テュフォン殿とティアマト殿に協力してな」
「私達と?」「母に?」
それと共に、師匠の指示。
それは。
「まさか、こんな策を思いつくとは、さすがだな師匠!」
見つめると、そこには既に巨大な姿へと変わったチュフォンとティアマトが構えていた。
そして、俺達はそのままテュフォンのコックピットに入る。
コックピットには、あまり大人数では入れない為、テュフォンのサポートを行うサーヴァントと、おそらくはベリルと戦う時において必要になるメンバー。
それ以外のメンバーに関しては、移動中に妨害してくると思われる奴らの迎撃の為に。
そして。
「真っ直ぐと向かう。そのスピードを出して、向かう、その為に」
「母が押します!」
すでに巨大化になっているティアマトが、そのまま後ろで構える。
「そうだよ。確かに今の状況下ならばこれが一番速いと思うよ。まぁこの後の問題もあるかもだけど」
白野先輩もまた乗りながらも話し出す。そして。
「全速前進!」
その合図と共にテュフォンはそのまま上空へと翔け上がり、そのまま一直線へと加速していく。
同時に、後ろからティアマトが、その衝撃波を放つ。
操縦席のモニターに映し出される光景が一瞬で後方に流れていく。テュフォンの機体が風を切り裂く轟音と、背後から押すティアマトの衝撃波が融合し、まるで爆弾が通り過ぎていくような錯覚。
「おおっ!? 気持ちいいーっ!」
テュフォンが操縦桿を握りしめながら叫ぶ。その口元から火花が散るほどの興奮ぶりだ。
「バカっ! 口閉じろ! 技術的に可能とはいえ、こんな強引な移動方法初めてなんだからな!」
隣でエミヤが眉間にシワを寄せながら制御パネルを操作している。普段は冷静な弓兵もさすがに緊張を隠せない。
「きゃーっ! 地平線が曲がってる! マスター見て見てーっ!」
ティアマトが後方から楽しそうに通信を入れてくる。その声がハウリングして艦内スピーカーがビリビリ震える。
「これ以上スピード出さないで……もう胃袋が口から出そう」
「だが、それだけじゃないぞ」
見つめた先、そこには巨大な魔力による壁が見える。
次回の王は
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妖怪王
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機械王
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怪獣王
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幻想王