サムライガールの幼馴染みは王様を目指す   作:ボルメテウスさん

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聖杯最終決戦 Ⅲ

巨大な青紫色の壁が空に立ち塞がる。まるで宇宙ステーションの防衛膜のような禍々しいオーラ。テュフォンの警告灯が激しく点滅する。

 

「マスター! このエネルギー密度……単純な物理障壁じゃありません!」

 

アルトリアが操縦席から跳躍しようとする。金色の髪が逆立ち、エクスカリバーが煌めく。

 

「セイバー! いくらお前でも正面突破は危険すぎる!」

 

俺が制止しようと手を伸ばした刹那──

 

「オレも行く」

 

カルナが無表情で立ち上がった。黄金の鎧が微かに蒸気を噴き出している。

 

「ふたりで行く」

 

アルトリアの凛とした声が艦内に響く。

 

「マスター、ご命令を」

 

一瞬の躊躇い。

 

「──令呪を以て命ずる。アルトリア、カルナ」

 

令呪の火が左手に灯る。

 

「その魔力障壁を粉砕せよ!」

 

「了解」

 

「承知した」

 

二人の姿が消える。いや──空間が歪んだのだ。

 

テュフォンの前方で漆黒と深紅の流星が交差する。

 

「『卑王鉄槌』、旭光は反転する。光を呑め・・・!」

 

アルトリアの声が天空を震わせる。

 

「神々の王の慈悲を知れ。絶滅とは是この一刺。インドラよ、刮目しろ」

 

カルナの静かな詠唱と共に各々の獲物を手に構える。同時に──

 

「約束された勝利の剣!」

 

「日輪よ、死に随え!」

 

深紅の極光と黄金の業火が真正面から激突する。光が世界を割く。魔力障壁が泡立つように震え……爆散した!

 

「ぐぉぉぉッ!?」

 

テュフォンの機体が大きく揺れる。しかし──突破した!

 

「マスター! 行けます! スピードを落とさず突き進め!」

 

エミヤの声が叫ぶ。

 

「よし! テュフォン! フルスロットルだ!」

 

「任せてェェェッ!」

 

テュフォンの機体が加速する。

 

そうして、俺達は、真っ直ぐと中央へと向かう。

 

「・・・それにしても良かったのか」

 

「何がだ?」

 

「マスターと共に行かなくても」

 

「今、私が出る幕ではない。そういうお前は良かったのか」

 

「これからの戦いにおいて、俺の出番など必要はない。ましてや、今のマスターの隣にいる彼女がいればな」

 

「確かにな、だが、ただマスターを待つのも退屈だ」

 

それと共にアルトリアは、その手に持った剣を。

 

「・・・そうだな、これ以上、無駄死にする必要はないからな」

 

カルナは、その視線を向けているのは、サーヴァントと悪魔達の戦い。

 

しかも、現在の状況的に上位互換となった存在。それすらも切り捨てる。

 

「・・・正直に言えば」

 

「なんだ」

 

「どこまでやれるのかな。マスター達に全て任せて良いのか。それはそれで良いのだが」

 

「確かにな、この世界の事は、この世界の奴らが決める事だ。まぁ」

 

そうして、2人は笑みを浮かべながら、ゆっくりと戦場へと向かう。

次回の王は

  • 妖怪王
  • 機械王
  • 怪獣王
  • 幻想王
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